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雅「腹減らない？」
翔「んあー、減った」
雅「なんか食う？」
翔「んー、でもAいつ起きるかわかんないしな…」
ふふ…目ぇ覚めた時にはここにいたいって…？
相変わらず過保護っていうかなんていうか…
雅「買って来るよ。下にコンビニあるし」
翔「まじで？頼むわ」
雅「何がいい？」
翔「弁当。オムライスかそば」
雅「はいはい(笑)」
・・・・・
オムライス弁当と中華丼を買って、椅子に座りながら二人で食べた。
翔「あ、うずらの卵食わないの？ちょーだい」
雅「えーやだよダメダメ！これ最後にとってあんの！きくらげならあげるよ」
翔「いらねーーー(笑)けど貰う」
雅「オムライス一口くれ」
翔「…あっ！お前！一口がでけぇよ！」
雅「ん。うまー！」
なんて。言ってたら。
Aの目が開いた。
雅「あ、Aおはよー」
翔「おはよ」
「…はよ……」
雅「苦しくない？」
「だいじょぶ」
翔「よく寝てたね」
「うん、なんかいつもみたいに苦しくなかった…」
翔「よかったね」
「ん…いい匂い」
雅「あ…」
「いいなぁ…食べたい」
翔「まだもうちょっと我慢だね」
「むー…」
.
すっかり受け答えも元気になってきたAと僕らで話しながらゆったり過ごした。
夕方になる前には先生が回診に来て
夜からお粥食べてみようかって言われた時のAの顔と言ったらもう…面白いくらいにパアァァァってしてて(笑)
鼻の酸素チューブも外れた。
「なんかだいぶ、楽。」
翔「よかったじゃん。お粥(笑)」
「ふふ…やっとちゃんと食べ物食べれる」
翔「ゆっくり食べなきゃだめだよ」
「うん」
翔「食べさせてあげよっか」
「ふふ〜」
雅「赤ちゃんじゃん(笑)」
.
―――♪
.
あ…
雅「祐奈だ」
「祐ちゃん？」
雅「“定時に上がれそう”だって。迎えに行かなきゃ」
翔「あ、そっか」
雅「今から行けばちょうどいいかな。ちょっと行ってくんね」
翔「おう。気を付けて」
「いってらっしゃーい」
僕らと話して疲れたのかまたちょっと眠そうな目をしていたAも、祐奈が来ると分かってまた嬉しそうな声を上げた。
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作者名：ぽろ
| 作成日時：2016年9月28日 3時
