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side 田中
これとこれとこれ、どれがいいですか？
そうやって目の前に並べられる候補の中から一つを選ぶことがAは昔から苦手だ。
選択肢の中からしか選んではいけないことも、一つだけを選ぶことも、選ばれないものが出来てしまう状況も、選んだ後に別の選択肢のことを考えて後悔することも、全部苦手だから。
田中「で？今度は何があったの」
『…なんもない』
田中「いやもう隠しても無駄だろ。俺結構急いで来たんだけど？」
『樹には、話さない』
田中「は…？」
松村「その言い方だと樹に誤解されるよ。この子、樹離れするって決めたんだって」
田中「何それ、親離れ子離れ的な？」
松村「そうそう」
北斗の家に着けば、小さくうずくまったAがソファにいた。
目の前に座っても目線は合わず下を向いたままで、樹離れとか意味わからない言葉を北斗に言われる状況。
田中「なんかよく分かんねぇけどさ、別に俺から離れる必要なくね？」
『…！ねぇ、北斗、樹って北斗よりズルいかも』
松村「ね、俺も思った」
田中「は？だからなんなのさっきから。2人しか分からない話やめろよ」
俺がそういえば、ようやく目が合った。
『私って、SixTONESに入ってる可能性あった？』
既に泣き止んでいたAの顔には”苦しくて堪らない“って書いてあるようだった。
何度見ても、Aのこの表情はこっちも辛くなるから苦手だ。
田中「あった、って言ったら辛くなるんでしょ？」
『…それは』
田中「お前はもう余計なこと考えんなって。SixTONESは今までもこれからも６人だから。Aも、ずっとSnowManだろ？」
『…っ、うん』
唇を噛み締めて、泣くのを我慢している。
ねぇ、それやめてよ。俺の前で泣くの我慢するの。
田中「なんで、我慢すんだよ…笑」
『樹、離れするって、決めた』
田中「だからなんでだよそれ…笑」
血出ちゃうよ、って唇を触ればストッパーが外れたかのようにこぼれ落ちてきた涙が俺の腕を伝った。
『私には、ずっと、SnowManって選択肢しかないのに、』
あぁまた別の選択を迫られたんだ、と聞かなくても分かった。
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りーむ(プロフ) - ねぎとろさん» はじめまして。ありがとうございます！少し時間に余裕が出来たので更新頻度上げられたらなんて思ってますので今後の展開も楽しんで頂けると嬉しいです(^^) (2月25日 12時) (
レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - 目黒みなみさん» うわぁ泣かないで…。それだけ感情移入してくださっているなんて嬉しいです(T T) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - みぃ〜さん» はじめまして！作者も書きながら感情移入しすぎて胸が締め付けられております…(笑)ありがとうございます！励みになります(^^) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - mskmnm626さん» はじめまして！楽しんでいただけていて嬉しいです！ありがとうございます(^^) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
ねぎとろ - 初めまして、お話を読んでいてハラハラドキドキが止まらず…あっという間に読み終わってました…忙しいかと思いますが応援しています！！頑張ってください！！ (2月24日 3時) (レス) @page48 id: c72133fc5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りーむ | 作成日時：2023年11月8日 20時
