あの子みたいに可愛くはなれない。〔紅二点〕

距離感 ページ4

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side 目黒











SnowManに加入してから気づいたこと。




Aちゃんと6人の距離が物理的に遠い。













向井「難しい顔してどしたん？」

目黒「いや、なんか謎だなって」

向井「謎？何が？」

目黒「Aさん、いつも端っこにいるじゃん。楽屋でも撮影でも」

「それ私も思ってた！！！」













だからといって、仲が悪い訳でもない。



つまり、謎。














『阿部ちゃん、あと何分？』

阿部「んー、15分くらい？」

『おっけ。10分寝る』

阿部「はーい」














しかも、わいわい賑やかな楽屋の中でも、わずかでも時間があれば睡眠を取っている。





俺らのくだらない会話やゲームには、一切参加せず。














目黒「Aさんって、昔からあんな感じですか？」

阿部「そうだね。遊ぶ暇があるなら寝てたい、の人だから」

岩本「このうるさい楽屋でよく寝れるよね笑」












机に突っ伏して眠るAさんを見て、岩本くんが呆れたように笑った。



そんな岩本くんとAさんが、俺らの加入後に裏で話しているところはまだ見たことがないんだけどね。




岩本くんだけじゃなくて他にも会話がほとんどないコンビもいるくらいAさんは裏では静かだから、ますます謎は深まる。

















渡辺「おい、いつまで寝てんだよ」

『…痛い。まだ10分経ってない』

渡辺「は？知らねぇよ」


















スタッフさんに呼ばれた阿部ちゃんが翔太くんに｢後5分経ったら起こしといて｣なんて言って出ていった直後。



明らかにまだ5分も経ってないのに、バシッと音が鳴りそうな勢いでAさんの頭を叩いた翔太くん。


















『…てか、翔太くんに起こしてって頼んでないんだけど』

渡辺「阿部に頼まれたんだよ。大人なんだから自分で起きろよ」

『別に阿部ちゃんにも頼んでないって。目覚ましかけてたし』

















お互い目も合わせずに言い合いしてるくせに隣に座ってる2人。



多分、翔太くんが1番距離近いのかも。



やりとりは仲がいいのか悪いのかよく分かんないけど。

















佐久間「あれいつものことだから気にしなくていいよぉ」

深澤「ん？あぁまたやってんの？」

佐久間「翔太はね、あぁ見えてAのこと放っておけないのよ」

宮舘「それ本人には一切伝わってないけどね」



















女の子がいるグループの距離感って難しい。














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