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side you
あぁ、まただ。
出番を前にして、手が震えているのが分かる。
今日はまだミスもしてないし、調子良いと思ったんだけど。
次はギターだって意識するとやっぱり緊張してしまう。
散々動いて体は温まっているはずなのに、指先は氷のように冷たくなっているような感覚がする。
そんな指を必死に握りしめて動けと念じていたら、大きな手が視界に入ってきて私の両手を包み込んだ。
目黒「大丈夫。大丈夫だから」
そのまま腕を引っ張られて体ごと包まれれば、安心する低い声が耳元から聞こえてきた。
背中を優しく叩いた後、離れた目黒は私の顔を見て驚いた表情をした。
目黒「ちょっと泣かないでよ笑」
『…あ、ごめん』
目黒「泣いたら出れなくなるよ」
いつの間にか涙が溢れていたみたいで、慌てて袖で拭おうとすると、
｢メイク崩れるから｣ってまた優しく触れられた。
『…ごめん、泣いて』
目黒「なんで謝るの？別に悪いことして無いじゃん」
泣けなかったはずなのに何故か涙は溢れてた。
樹に言われたからなのか、もうそれすらも関係なくなるくらい限界だったのかは分からない。
でも、少しだけ、こんな自分も悪く無いかもと今日は思えた。
渡辺「A、お前もいける」
舞台袖から見ていた翔太くんが、最後まで歌い切れて捌けてきた時。
私の顔を見た後にそう言いながら背中を押してくれた。
あー今日、泣きすぎかも。
多分今の顔酷いだろうな。
そう思いながらもステージに出た時、久々に｢弾けそう｣って思えた。
「Aちゃん！！！」
『…美々ちゃん、ごめんね』
「なんで謝るんですか！？完璧でしたよ！？」
公演が全部終わってステージから捌けた瞬間、抱きついてきた美々ちゃんを驚きながら受け止めた。
その奥から見えたメンバーの顔を見て、心配かけてごめんって思った。
渡辺「俺ら、やっぱ最強だな」
『うん、やっぱ最強だね』
前を歩くメンバーの背中を見ながら、
もっと自分のこともメンバーのことも信じてみようかなと思った。
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りーむ(プロフ) - ねぎとろさん» はじめまして。ありがとうございます！少し時間に余裕が出来たので更新頻度上げられたらなんて思ってますので今後の展開も楽しんで頂けると嬉しいです(^^) (2月25日 12時) (
レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - 目黒みなみさん» うわぁ泣かないで…。それだけ感情移入してくださっているなんて嬉しいです(T T) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - みぃ〜さん» はじめまして！作者も書きながら感情移入しすぎて胸が締め付けられております…(笑)ありがとうございます！励みになります(^^) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - mskmnm626さん» はじめまして！楽しんでいただけていて嬉しいです！ありがとうございます(^^) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
ねぎとろ - 初めまして、お話を読んでいてハラハラドキドキが止まらず…あっという間に読み終わってました…忙しいかと思いますが応援しています！！頑張ってください！！ (2月24日 3時) (レス) @page48 id: c72133fc5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りーむ | 作成日時：2023年11月8日 20時
