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side you
目が覚めたら、見慣れない天井が見えた。
そっか、康二くんの家に泊めてもらったんだった。
ベッド奪っちゃって申し訳ないことしたな。
『…まだ4時か』
朝と呼ぶにはまだ少し早い。
でも、久々にぐっすり寝れたせいなのか目が覚めてしまった。
2人はまだ寝ててギターの練習なんて出来やしないから、外の空気でも吸おうかとそっと移動してベランダに出た。
田中「もしもし？なに？」
『いや、何してるかなって』
もしかしたら起きているんじゃないかと電話をかければ予想通り出てくれた樹。
田中「お前な、何時だと思ってんだよ。寝てろよ」
『樹も起きてるじゃん』
田中「そうだけど」
『目が覚めちゃったからさ、少し付き合ってよ』
電波の向こうから聞こえてくる声は、めんどくさそうにしてるけど優しさが滲み出ている。
｢なんかあった？｣という一言で、簡単に涙が出ちゃうくらいに。
『…なんか、あったのかな』
田中「なに、泣いてる？」
『分かんないんだけど、多分、スランプみたいで、』
田中「うん」
『ギター弾けなくて、どうしよって思ってたら、歌もダンスもどんどん出来なくなってきて…』
田中「そっか」
一度出てしまえば止まることを知らない涙は、頬を伝って都会の景色に落ちていった。
『康二くんが家に来る？って言ってくれて、翔太くんと泊めてもらったの』
田中「え、珍しいじゃん」
『でも、メンバーの前だとやっぱり、泣きたくても泣けなくて、辛くても辛いって言えない。…なんでかな』
田中「A、泣き虫なのにね」
『樹だとすぐに泣けるのに、なんでなんだろうね…』
田中「お前の泣き顔なんて死ぬほど見てるからな」
おかしいって自分でも分かってるんだよ。
メンバーとは距離を取る癖に、こうやって樹とかSixTONESのメンバーには話して頼って仲良くして。
同級生とか、歳が近いからってことを言い訳にして納得させてるだけだってことも。
勘違いさせないようにメンバーと距離を置くなら、本来はSixTONESとも距離を置かないといけないってことも。
『素直に泣ける美々ちゃん見てると、羨ましくなる』
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りーむ(プロフ) - ねぎとろさん» はじめまして。ありがとうございます！少し時間に余裕が出来たので更新頻度上げられたらなんて思ってますので今後の展開も楽しんで頂けると嬉しいです(^^) (2月25日 12時) (
レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - 目黒みなみさん» うわぁ泣かないで…。それだけ感情移入してくださっているなんて嬉しいです(T T) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - みぃ〜さん» はじめまして！作者も書きながら感情移入しすぎて胸が締め付けられております…(笑)ありがとうございます！励みになります(^^) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - mskmnm626さん» はじめまして！楽しんでいただけていて嬉しいです！ありがとうございます(^^) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
ねぎとろ - 初めまして、お話を読んでいてハラハラドキドキが止まらず…あっという間に読み終わってました…忙しいかと思いますが応援しています！！頑張ってください！！ (2月24日 3時) (レス) @page48 id: c72133fc5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りーむ | 作成日時：2023年11月8日 20時
