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向井「ちゃんと休んだ方がええって。無闇矢鱈に練習したらええってもんでもないやろ？」
『いや、そう言うもんでしょ？』
向井「一旦ギターから離れようやぁ…」
『離れてる暇ない。練習したい』
ギターの練習を始めようとしたAととにかく休ませたい康二がまた親子喧嘩みたいなやりとりを始めた。
渡辺「A」
『………そんなのズルイじゃん』
お互い譲る気がなさそうでこのままだと埒が明かないから、仕方なく俺が名前を呼べば悔しそうにギターを片付け始めた。
なぜか昔から、本当に悔しい時には俺に言い返さない。
言い返せないってことは本人も分かってて、俺が今みたいに名前を呼ぶ度に｢ズルい｣と呟く。
渡辺「康二、お風呂入ってきたら？」
向井「あ、うん、そうするわ」
片付け終われば、フードに顔を隠してソファに三角座りになった。
話しかけんなオーラがすごいんだよなー。
渡辺「康二はお前を1回ギターから離したかったんだろ。最近のAギター弾いてる時楽しそうじゃないから」
『…楽しんでる暇ない。練習して明日からはちゃんと弾かないと』
隣に座って話しかければ、普段のAからは想像のつかない弱々しい返事で驚く。
今のAの気持ち、俺もだから分かるんだよ。
ミスったら涼太に迷惑かける。
考えるほど怖くなって、また考えちゃう。
そんで、焦る。
渡辺「…俺ら全然ダメだね」
『…やっぱダメだよね』
ミスをすること自体珍しいAがスランプなんて、未だに信じられない。
しかもこんなにも気持ちが落ちているのは初めて見た。
見せないようにしてただけかもしれないけど、それでも俺に対してそんな姿を見せてしまうくらいの状況だってことだ。
だからこそ、なんて声をかけるべきなのか分からない。
渡辺「考え過ぎんな。Aなら、」
って寝てる。
もし起きてたら｢Aならできる。大丈夫｣とでも言ってたのだろうか。
なら、寝てて良かったかもしれない。
だって励ましあうとか俺らっぽくないじゃん。
いつもみたいに理由も無しに隣に座るくらいでちょうどいいのかもしれない。
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りーむ(プロフ) - ねぎとろさん» はじめまして。ありがとうございます！少し時間に余裕が出来たので更新頻度上げられたらなんて思ってますので今後の展開も楽しんで頂けると嬉しいです(^^) (2月25日 12時) (
レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - 目黒みなみさん» うわぁ泣かないで…。それだけ感情移入してくださっているなんて嬉しいです(T T) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - みぃ〜さん» はじめまして！作者も書きながら感情移入しすぎて胸が締め付けられております…(笑)ありがとうございます！励みになります(^^) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - mskmnm626さん» はじめまして！楽しんでいただけていて嬉しいです！ありがとうございます(^^) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
ねぎとろ - 初めまして、お話を読んでいてハラハラドキドキが止まらず…あっという間に読み終わってました…忙しいかと思いますが応援しています！！頑張ってください！！ (2月24日 3時) (レス) @page48 id: c72133fc5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りーむ | 作成日時：2023年11月8日 20時
