みどり。 ページ14
・
side 阿部
Aは不器用な人。
SnowMan結成直後、｢七葉が反抗期だ｣って大人が頭を抱えてたのは当時のJrの中では有名な話。
それまでは比較的大人しかったAが急に髪を染めてピアスを開けたからSnowManのせいだろって何故か責められたっけ。
深澤「阿部ちゃーん、あそこの反抗期回収してきてー」
阿部「あぁもう！また！？」
大人に反論して呆気なく撃沈しては、アホみたいにバク転をしてストレス発散してるAを回収するのが俺の役目だったな。
｢SnowManは七葉がいるからデビューは出来ないだろ｣
そんな声が聞こえてきた時も、
｢メンバーに女がいるからって調子乗ってる｣
そう俺らがバカにされた時も、
『SnowManそんなにヤワじゃない。私が足引っ張れるほど、弱くない』
『自分が上手くいってないからってSnowManに八つ当たりすんな』
いつだって真っ先に俺らの為に怒った。
大人の言うことは全然聞かないくせに俺たちメンバーには1回も反抗したことがなくて、
Aの中にあるSnowManという根本的な部分に一切揺るぎがなかったんだ。
深澤「俺らめちゃくちゃ愛されてるじゃん」
阿部「本当にSnowManのこと大好きだよね」
だから実は、そんなAの反抗期を俺らは結構満喫してたんだよね。
渡辺「え、お前髪！？」
佐久間「髪どうした！？」
明るかった髪を暗く染めてレッスン室に来たAは、｢反抗するの疲れたー｣って大の字で寝っ転がった。
前触れもなく突然、別人みたいに大人しくなって長かった反抗期が終わったから結構寂しかったんだよね。
今ではいつも一歩後ろから俺らを見てて、距離はあるけど、何も言わずにただひたすらSnowManというグループを守ろうとしている。
阿部「Aはなんで反抗しなくなったの？」
『大人になったって言ってくれる？』
阿部「第二次反抗期、来ない？」
『来ないです』
阿部「えーー」
『いやなんで、来て欲しいの？』
SnowManへの愛情はいつだって真っ直ぐなのに、
その伝え方が不器用な所が、俺は案外嫌いじゃないんだ。
だからもうちょっと、不器用のままでいてよ。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3308人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りーむ(プロフ) - ねぎとろさん» はじめまして。ありがとうございます！少し時間に余裕が出来たので更新頻度上げられたらなんて思ってますので今後の展開も楽しんで頂けると嬉しいです(^^) (2月25日 12時) (
レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - 目黒みなみさん» うわぁ泣かないで…。それだけ感情移入してくださっているなんて嬉しいです(T T) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - みぃ〜さん» はじめまして！作者も書きながら感情移入しすぎて胸が締め付けられております…(笑)ありがとうございます！励みになります(^^) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
りーむ(プロフ) - mskmnm626さん» はじめまして！楽しんでいただけていて嬉しいです！ありがとうございます(^^) (2月25日 12時) (レス) id: 489a31cabe (このIDを非表示/違反報告)
ねぎとろ - 初めまして、お話を読んでいてハラハラドキドキが止まらず…あっという間に読み終わってました…忙しいかと思いますが応援しています！！頑張ってください！！ (2月24日 3時) (レス) @page48 id: c72133fc5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りーむ | 作成日時：2023年11月8日 20時
