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何度も、触れるだけのキスが落とされる。



ゆっくりと頭を撫でながら。





堪らなくなって、唇が離れてからそっと目を開けた。





「あ、起こした?ごめんな」


「.....やぶ」


「うん?」


「もっと」





離れようとしていた薮の腕を掴んで、ぐいっと引き寄せる。





「もっとして」


「‥‥ったく」





このマセガキ、と呟いた彼は少し余裕が無さそう。


寝転ぶ俺に覆いかぶさって、ちゅ、と啄むようなキス。




啄むキスから、だんだんと深いものに変わっていって。





「んぁ...ふ、んん、」




ちゅく、と水音が静かな部屋に響く。


これでやっとできる、と思ったのに。




「......あ」


「ほら、もう寝ろ」




あっさりと離れた唇と、困ったように微笑む彼。



残された熱だけが虚しくて、うまく逃せなくて。






....ごめん、大ちゃん。

せっかく考えてくれた作戦も、薮には全然効いてないみたい。


ぽろっと零れた涙。



それを見た薮はぎよっとして、慌てている。





「え、ちょ、やりすぎた?ごめん、伊野尾」


「ふっ...ぅ、やぶのばかぁ〜」


「ご、ごめんって。もうしないから、」


「なんで、してくれないの....」


「・・え?」





止まることを知らない涙はどんどん溢れて、薮は目を丸くしている。





「ぅ、やっぱり、俺じゃ勃たない?」


「は?何言ってんのお前」


「そ、そりゃ、男だから女の子みたいにはいかないかもだけど、俺だってちょっとはやぶのこと気持ちよく出来るもん....!」




全部言ってしまってからハッとする。


最悪だ、言っちゃった......!



薮の呆れてる顔が目に浮かぶ。



ああぁあ、もう!という声と、頭をガシガシと掻く音にびくりと震える。





「...俺だって一応教師で、大人だし。お前が卒業するまでは待つ心構えだったっつーのに」




顔のすぐ横に手をつかれて、彼の顔は目の前。





「もう止まらねーからな」


「....やぶだから、痛くても、いい」


「.....優しくするから」






‥‥大ちゃん、作戦はあまり活用できなかったけど、成功したみたいです。







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りこ(プロフ) - 裕伊さん» 裕伊さん、お返事遅くなってごめんなさい〜!本当に嬉しいお言葉ありがとうございます(T_T)裕伊さんのコメント本当に嬉しくて天に昇れそうです...。初夜も書くかどうかすごく迷ったのでそう言って頂けると嬉しい限りです(T_T)本当にありがとうございました!! (2017年9月16日 21時) (レス) id: 17e05a7ed7 (このIDを非表示/違反報告)
裕伊(プロフ) - りこさん〜〜!(;;)このふたりが好きすぎて、また読めて幸せですありがとうございます…!!相変わらずぴゅあな伊野尾くんがかわいくてかわいくて悶えました…あとはやぶ先生の理性によくがんばった!って褒めてあげたいです…(誰)幸せ初夜までごちそうさまでした!笑 (2017年8月18日 5時) (レス) id: 9c3cb87535 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 侑葉さん» 侑葉さん、ありがとうございます!ひたすらピュア恋愛をイメージして書いたのでそう言っていただけて嬉しいです(^^)胸きゅんもして頂いて嬉しいです〜!また番外編もよろしくお願いします! (2017年7月3日 20時) (レス) id: 17e05a7ed7 (このIDを非表示/違反報告)
侑葉(プロフ) - 今日見つけて一気に読んじゃいました 笑笑 薮ちゃんの大人な雰囲気と伊野尾ちゃんのピュアさがマッチしてとても面白かったです!伊野尾ちゃんと一緒に胸きゅんしちゃいました (2017年7月2日 12時) (レス) id: e04bce508f (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - あささん» あささん、ありがとうございます〜!そう言っていただけて本当に嬉しいです...!!ピュアなやぶいの自分で書いても可愛いな〜と思ってしまいました(笑)またアップすると思うのでよろしくお願いします〜! (2017年6月26日 20時) (レス) id: 17e05a7ed7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りこ | 作成日時:2016年5月25日 16時

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