物理講義室の恋 ( yb×in )

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俺の想像があらぬ方向に行き始めたけど、大ちゃんのチョップのおかげで目が覚めた。




「恋人に勃たないわけないっしょ。不全じゃなければ」


「うう、じゃあなんでシてくんないのぉ〜」


「だから、やぶちゃんせんせーはいのちゃんを大事にしたいんだってば！もう少し待ってみたら？」


「やだ！そんなのいつになるかわかんないじゃん！」




今の薮の感じを見てると、そんなの待ってたら10年後とかになっちゃいそう。






「そもそもさあ、なんでいのちゃんはそんなシたいの？不満とか？」


「‥‥‥だって、やっぱり、‥‥好きな人とできたら、幸せかなって。その、今が幸せじゃないわけじゃなくて、それに、」


「それに？」


「えっちできたら、‥やぶが本当に俺のものって実感できる気がして。安心できるっていうか、」


「...うーん、やぶちゃんせんせーは何の心配もいらないくらいいのちゃんのものだと思うけどねぇ」


「え？なんで？」


「んーん、なんでも！まあそういうことなら、この恋愛マスターの有岡大貴にお任せなさい！！」





どん、と自分の胸を叩く大ちゃん。

ほんとに恋愛マスターかどうかは怪しいけど、この際頼る人なんて選んでられない。





「お願いします、有岡大先生」


「とりあえず、場所はやぶちゃんせんせーの家だよね。泊まりに行ったりしてんでしょ？学校とかで誘っちゃダメだからね！！」




大ちゃんの質問と警告に、こくりと首を振って頷く。




「んで、ファーストステップは服装！おっきいTシャツとかさ、ダボッとしたやつ？あ、やぶちゃんせんせーのならなお良し！」


「・・・」


「それをお風呂上りに着るでしょ。それでイチャイチャしたらそういう雰囲気になるんじゃない？あ、あと先にベッドで寝ちゃったふりするとか！ちょっと肌蹴させてさ！」


「・・・」


「いのちゃん？どうかした？」






「いや、なんか俺がいつもやってることと変わんない気が....」


「・・・え？」






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