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ぼーっと辺りを見渡してみると、
「あ、ねぇ、あの人かっこよくない？」
稜『え、どれ？』
「あの、茶髪の人」
稜『きのこ･･･』
「ちょ、聞こえる」
二人でヒソヒソと話していると視線に気づいたのか目が合った。
その、きのこヘアの人は隣のクラスの席にいた。
軽く会釈をすると数秒目が合った後、ぷいっと無視されてしまった。
稜『うわ、なにあれ』
「絶対、仲良くなれない･･･」
稜『俺も･･･』
なかなか、素敵な出会いは難しそうだな。
式が始まると、校長先生からの挨拶や担任の先生が発表されて、30分もしないうちに終わった。
私たちは各クラスに行って、これから過ごすクラスメイトと初めて顔を合わす。
自己紹介、なにも考えてないや。
稜雅とぼーっと歩いていると、
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作者名：チャイ x他1人 | 作成日時：2018年4月1日 23時
