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その男子は



黒板の前の座席表を見ると



首を傾げた。







『…俺の名前、ないんやけど』







少し大きな声で聞こえてきたのは

予想に反して関西弁。








『ここってB組やんな?』







周りの男子にお構いなしに聞いている






無邪気な姿。







“いいえ…C組ですっ、、、”








『え?あ、なに?俺間違ったん!?


 B組の後ろのドア開けたつもりで


 C組の前のドア開けとるやん』







アヒャヒャヒャヒャと笑いながら



教室を出ていく背中を見て



何だ同じクラスじゃないのか。





少し残念に感じて肩を落とす。









その姿を横目に


少しだけ悲しそうに



ため息をついた人がいたことを




私を含めて誰も知らなかった。

8→←6



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作者名:チャイ x他1人 | 作成日時:2018年4月1日 23時

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