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その男子は
黒板の前の座席表を見ると
首を傾げた。
『…俺の名前、ないんやけど』
少し大きな声で聞こえてきたのは
予想に反して関西弁。
『ここってB組やんな?』
周りの男子にお構いなしに聞いている
無邪気な姿。
“いいえ…C組ですっ、、、”
『え?あ、なに?俺間違ったん!?
B組の後ろのドア開けたつもりで
C組の前のドア開けとるやん』
アヒャヒャヒャヒャと笑いながら
教室を出ていく背中を見て
何だ同じクラスじゃないのか。
少し残念に感じて肩を落とす。
その姿を横目に
少しだけ悲しそうに
ため息をついた人がいたことを
私を含めて誰も知らなかった。
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作者名:チャイ x他1人 | 作成日時:2018年4月1日 23時