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今年最後の雪の降るとても寒い夜、一人の哀れなJJという青年がはだしで道を歩いていました。

両足は冷たさのために紫色になっています。


JJはポケットの中に、たくさんの『MINE』というCDを入れて、売って歩いていました。

でも、誰もJJからそれを買いません。


寒さと空腹で大変だけど、それでもJJは”CDはいりませんか〜”と、叫びながら歩き回りました。


JJの綺麗な顔に雪がひらひらと舞い降ります。

どの窓からも、ろうそくの輝きがひろがり、ガチョウを焼いてるおいしそうな香りがしました。


でも、家に帰ることはできません。

一円も持って帰らなかったらお父さんにぶたれます。


JJ「CDいりませんか〜?」


JJ「ねぇ、おじさん、CD買ってよ・・・」


だれも振り向いてはくれません。


あまりにも寒くて、JJはタバコを吸うために持っていたマッチに火をつけて暖をとろうと思いました。


マッチの炎の中には、次々とすばらしいものが浮かび上がりました。

真っ白なテーグルクロスの上に乗った豪華な磁器、おいしそうに焼かれたガチョウ、最高に大き

なクリスマスツリー・・・

でも、火が消えれば、それらもすぐに消えてしまいます・・・


もう一回、マッチをすりました。


すると再び明るくなって、その光の向こうにおばさんが一人立っていました。


 「こんばんわ。」


JJ「おばちゃん?」


 「寒いのに、こんなところでCDを売っているのかい?」


JJ「うん。そうなんだ。買ってくれる?」


 「そうだね・・・

かわいそうだから、おばちゃんが全部買ってあげるよ。」


JJ「ほんとに!?

うれしいよ!!

ありがとう!!」


これで、家に帰っても怒られなくてすむと思って、JJは大層喜びました。


 「寒いだろ?

うちに寄っていくかい?

うちであったまろう。」


その上、こんなことを言ってくれました。


JJ「うん!ありがとう!!」


こうやって、JJはおばさんについていってしまいました。


うまくJJを家につれこんだおばさん・・・

どんなふうにあったまったのかは・・・

♪rinrinより♪→←マッチ売りの少女



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rinrin(プロフ) - hiRoさん» 童話は面白いですね。また機会があれば書いてみたいです。ありがとでした〜!! (2014年5月8日 9時) (レス) id: 8ca1bba589 (このIDを非表示/違反報告)
rinrin(プロフ) - hiRoさん» いやぁ〜久しぶりにここに来ました。なかなかおもしろいや〜ん←バカ こんなの書いてたんですね^^;しかし!誤字というか、打ち間違いがすごかった...読み直してるはずなのに...なんとなく皆さんわかってくださってるからありがたいです(^^) (2014年5月8日 9時) (レス) id: 8ca1bba589 (このIDを非表示/違反報告)
hiRo(プロフ) - 面白ーぃ!! チャミは だろうな と思いました がはははっ(*^^*) このシリーズ 続けてほしいです(*^^*) (2014年5月8日 8時) (レス) id: 95c74212da (このIDを非表示/違反報告)
hiRo(プロフ) - JJ~っ ダメぇ!! おばさん、上手いことやりましたね。凍えてたら? もちろん 連れて帰りますよ!! ずっと 傍に居てもらいます( 〃▽〃) (2014年5月8日 8時) (レス) id: 95c74212da (このIDを非表示/違反報告)
hiRo(プロフ) - ブレーメン、最高に面白い♪ 読んでて顔が 緩む(^_^;) ニタニタが止まりませんでした♪ JJの間の手も 面白かったぁ(*^^*) (2014年5月7日 17時) (レス) id: 95c74212da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rinrin | 作者ホームページ:http://profile.ameba.jp/rin-t-201103/  
作成日時:2013年1月18日 17時

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