”TRUST” 別館 -JJ- ４１

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ユ・セリ・・・


何年か前に、パク先輩のクラブで会ったモデル・・・

寝た女の名前はすぐにも忘れるのに、寝なかった女の名前と顔は覚えていた。


テレビ番組の収録が終わって、帰ろうとしていた廊下で後ろから声をかけられた・・


セ「お久しぶりね、ジェジュンさん。」


　「あぁ、お久しぶりです。セリさん・・

日本語、お上手になられましたね。

たまにテレビで拝見しています。」


セ「あら、覚えていてくださったのね。」


　「自分でも驚いています。

あの時お会いしただけなのにすぐにわかりました。」


あの時、韓国では遅咲きの売り出し中のモデルだったが、今は女優に転身している。

そして、最近では日本でも大活躍していた。


同じ業界にいながら、今まで韓国でも日本でも顔を合わせなかったのが不思議なくらいだ。


セ「ご結婚されたんですってね。

おめでとうございます。」


　「えぇ、先日・・

ありがとうございます。」


セ「あの頃に比べて、今のあなたはとても素敵でいらっしゃる・・」


あの頃のオレはたいしたことなかったと言いたいのか・・

ま、今頃そんなことを言われてもな・・・


　「あなたも、ますます妖艶な色気を纏(まと)われて・・」


セ「ご結婚されてる方は、そんなこと言っちゃいけないのよ？」


　「事実を言っただけですよ。」


セ「今の私には、誘い文句としか取りませんことよ。」


　「今の私？

失礼ですが、ご結婚は・・・」


セ「一度しましたけれど、今は一人です。」


　「そうなんですか・・」


セ「お噂では、奥さまをとても大事にしてらっしゃるとか。

私、そういう幸せな家庭を壊したくなるんですよ(微笑)」


は？

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