”TRUST” ５８ -JJ- (ページ44)

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仕事の鬼 -JJ side- ページ44

A「あの人とは、何も・・・？」

　「Aがここにいるのに、いや、いなくても、そんなことあるわけない。

ユンヘは・・・

とにかく仕事の鬼なんだ。

オレがAと付き合ったから、結婚したから、子供ができたから・・

そんなことが仕事の邪魔になるとか色々言ってくるけど・・・

オレはそんなこと一度も思ったことない。

あいつの言う、オレが変わったってとこは、歳くって角が取れて丸くなったってことなんだと思うよ。

Aと知り合ったことだって、オレにはプラスでしかないし、仕事の邪魔してるだなんてまるで間違ってる。

あいつの考え方が間違ってるんだ。

昔のような尖ったオレでいてほしいなんて言ってるけど、それはあいつの勝手な要求なんだ。

Aは気にすることないから。」

オレだけじゃなく、Aにまでそんなことを話していただなんて・・・

A「ユンヘさん・・・

仕事のことでそこまで？

けど、わたしには・・それだけだとは思えない・・・」

　「どういうこと？」

A「あの人・・・

ジェジュンのこと・・・」

　「ははっ、Aまでそんなことを言うの？

あいつとは男同士の付き合いみたいなもんだよ。

だから、昔は一緒に寝たりとか・・・あ、ごめん・・・」

Aは、じっと何も言わずにオレを見つめてくる・・・

これは弁明しないといけないか・・・

　「えっと、あの・・・

昔だよ？

昔は酔っ払って、よく一緒の部屋で寝たりしたんだ・・・

だから、あいつの”寝た”はそういうことなんだ。

女として意識してないから、そういうことができたわけで・・・

それは今も変わらない・・・

あ、女として意識してないことが変わらないってことで、今はもう一緒の部屋で寝たりはしてないからね！！

うん・・・

でも、ごめん・・・」

　「本当はね・・・

わかってるんだよ？

わかってるけど・・

過去は過去って納得しようとしてるんだけど・・

心細くて不安で・・・」

　「てか、ユンヘとは過去も何もないから！

けど、オレが悪かった・・・」