SJ☆アラカルト 1 ～あいはかわらず～ (ページ2)

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ドンへの憂鬱２ページ2

「ねえヒョク、最近ヒョン達どうしたのかなあ？」

ある日の晩、僕はソファでくつろぐヒョクに、ソファ越しにバックハグしながら悩みを打ち明ける。

「あ～？何がだよ？変わったことなんてないだろ、べつに」

ヒョクはスマホをいじりながら、画面に目を落としたままうるさそうに返事をする。

「そうかなあ、、、トゥギヒョンがやっと帰ってきてさ、これからだ！っていうのに、なんだかふたりとも妙におとなしくなっちゃってて。大人だからしょうがないの？

僕ら変わってしまうのかなあ、、、
やだなあ、そんなの」

ヒョクは一瞬ピクッとしたけれど、いつものようにちょっと目尻を下げた優しい顔でこっちを見て、言った。

「俺たちだってこの2年でいろいろ経験して成長したろ？ヒョン達だって同じさ。仕方ないよ」

そして軽く僕の手にポッポして廻した腕をほどくと、立ち上がって廊下へ出て行ってしまった。

僕はまたため息をついて、悲しい気持ちになった。泣いちゃいそうだし、ひとりではいたくなかったから、電話をかけた。

「・・・ヨボセヨ？」

「イェソンヒョン～僕いま寂しいんだよ～～
ヒョクは冷たいし、ヒョン達はみんな何か変なんだ。ねえ、僕と会ってよ」

「い、いや待て、今何時だと思、、、それに俺、公益中なんだぞ？明日だって朝から」

僕は時計を見る。明け方4時。
ヒョンはもう寝ていたのかな？

「だって、、、グスン」
こんな時にひとりでなんで眠れないよ。
助けてよ、ヒョン。

「わかったよ、そっちには行けないけど話してやるよ。お前が眠れるまでな」

＊

そしてふと目覚めると、朝日が昇りはじめていた。
ほんの少しだけど深い眠りが取れたらしく、ちょっとスッキリしている。

気がつくと、僕は通話中のままのスマホを握りしめていた。
イェソンヒョン、本当に眠るまで付き合ってくれたんだ。
ありがとう、ヒョン。僕、今日もがんばるよ。

すると少しして廊下の方からカンインヒョンの声がする。

「何だよこんな朝早く。え？何だお前のところに電話いったのか。うん、悪かったな。
もう大丈夫だから任せとけ。ああ、そうだよ。後でまた連絡する。じゃあな、お前もがんばれよ」

そしてガチャッ、と部屋のドアが開く。
どっしりとした笑顔のカンインヒョン。

「ドンへ、泣かせて悪かったな。俺になんでも相談しろ。」

そう言って、ハグをしてくれる。
僕が嬉しくてにやけていると、ヒョンはそっと耳元で囁いた。