Ane then 3(YS) ページ49
ガチャッ。
「兄さん、車停めてきましたよ〜、何か食べるでしょ？僕何か買って来ようかー
あっ！
いや、ごめん、失礼しました！」
朗らかに登場したジョンジンと。
A越しに目が合う。
だいぶ背が低いAへの不意うちのキスは、俺が身体ごと顔を横に傾けているから。
片目を開ければ向こうが見える。
慌てて向こうをむいて、ソロっと部屋を出ようとする弟を、彼女をそっと離して呼び止めた。
「悪い、出て行かなくていい。もう済んだ」
いや、済んだってなに。
ジョンジンの目がそう言っている。
しかし昨日といい今日といい、弟たちに目撃されてばかりだな。
うん、いずれそうなる時は。
絶対、鍵をかけなきゃいかん。
と、固く心に誓う。
見おろすと、Aがうつむいてわずかにプルプルしている。
ふはっ。笑っちゃいけないけど、なんだか捕まった小動物みたいだ。
と、上げた顔が険しい。
あれ、なんか怒ってる？
A「そういうのが、反則って言うの！今度そういう事勝手にしたら、もう来ない」
YS「はあ、ちょっと待ってよ。そりゃいきなりなのはまずかったかもしれないけど、俺だって気持ちも欲求もあるんだぜ、じゃあどうすればいいんだ」
A「だって突然すぎる。キスしていいかどうかとか、私のこと全然考えなかったでしょ」
YS「なんだそれ。さっき、自分がどんだけたまんなく可愛く見えたかわかってないだろ。
あんな顔して好きだなんて言われたら、ガマンなんかできるか」
A「まだ好きだなんて言ってない」
YS「うっ、、、」
ジョンジン「お二人ともそこまで！いきなりケンカ始めないでください。
兄さん。合意のない場合は処罰されますよ。もうちょっと、自制心を学ばないと」
ジョンジンよ、お前まで。
ジョンジン「でもAさん、今回は許してあげてくれませんか。兄はこれさえ無ければ本当にいい人間なんです、、、」
それはフォローになっているのか？
しかし許してもらわなければ仕方ない。
笑顔で必死にうなずく俺。
ふう、と息を吐いて。
Aは諦めたように返事をした。
A「そうみたいね。ほんと、それ以外は」
And then 4(YOU)→←And then 2(YS)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さこぽ | 作成日時：2014年9月5日 18時
