君でなければ (ページ37)

今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:102,998 hit

始まるなら１(KH) ページ37

お持ち帰り。
そう言えばそんな話、してたな。

だからってリョウク、何を言い出すんだこんなところで。
こいつまでおかしくなった？

スマホでタクシーを手配しながら、ドアにもたれかかって様子を眺めていると。

リョウクの発言を聞いたイェソンヒョンが、ポカンとしたと思ったら、ああ、とつぶやいて。

真顔で彼女に尋ね始める。

YS「俺いいよ。お持ち帰り、する？」

、、、こんの、バカヒョンめが！
さっきまであんなに純情ぶってたくせに、もう元に戻ってやがる。

僕が思わず、言ってはいけないことを言いそうになりながら身を乗り出すと。

彼女はワンテンポおいてからニコッと笑って、ヒョンの鼻をつまんだ。

A「ダメですよ。
私なんかと、そんなことしちゃ。
私、ただのペン候補なのよ？

それに女の子はそういうことしちゃダメって、教わりませんでしたか？」

するとヒョンは、なんだかめちゃくちゃ嬉しそうな顔をして言った。

YS「、、、はい」

ーAさん、やるなあ！！
うん、面白い。

お、電話だ。
ご機嫌な僕は、ちょっとしたイタズラを仕掛けようと思いつく。

KH「はい、はい。あ、どうも、もう着きました？

じゃあひとり乗りますんで、そのまま待っててください。じゃ」

RW「キュヒョン、タクシー来たの？」

KH「そ。リョウク、今すぐヒョン乗せて来て」

こそっと耳打ちする。

RW「オッケー。

さ、ヒョン、行きますよ！」

YS「え、え。ちょっと」

リョウクは強引にヒョンの腕を組み、抵抗するヒョンをさっさと連れて行く。

YS「@#/&～～～」

声にならない叫びをあげて、ヒョンは部屋から引きずり出されていった。

さて。

KH「Aさん、まりこさん。

しばらくしたらヒョンから間違いなく、僕宛に落ち込んでメールが来ます。

Aさんの連絡先聞き忘れたって。

ま、ワザと聞く前に帰らせたんですけどね、面白そうだから。

でね、相談ですけど、、、」