君でなければ (ページ14)

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Is it begining？１ページ14

思わず近づいてみたものの。

あまりに驚いた顔をして、硬直した彼女を見て。
何て言えばいいのかわからなくなってしまった。

この間はどうもありがとう、じゃあね、とでも言えばいいのか？

いや、この間は俺のことわからなかったんだから、これは彼女にとっては初めましてなんじゃないのだろうか。マネヒョンもあれが俺だったとは言わないって言ってたし。

あー、うーー
、、、失敗した。
やめときゃよかった。

でも今さら引き返したら、変、だよな。
いや、このままクルッと引き返せばそれはそれで。

イェソンがまた変だった、で済むかもな。お世話になったこの人に、お礼がわりにTwitterネタ提供、それもアリか。

ーわかってます、ダメです。

もう女の子泣かせちゃダメよ。
あなたアイドルなんでしょ。
愛してる、みんなにそう言ってあげなくちゃ。

そう、あの子も最後にそう言ったじゃないか。

俺は精一杯笑顔を決めて(たつもりで)口を開いた。

あれっ、俺、この人の名前忘れてるぞ。誰だっけ誰だっけなんだっけ、、、えーと、日本人日本人ニホンジン、にほんご、、、

混乱した俺から出たひとことは。

「あー、オゲンキデスカ」