story 7-37 ページ38
過去と、想いをすべて打ち明けてくれて…
私の事を好きだとまで言ってくれた人にこんな仕打ちをしなければならないなんて。
でも私にはこれ以外方法が見当たらない。
またファンの子にバレて…私の内情まで知られてしまえば、もう後はない。
つまりは私は保身に走ったのだ。
そう思うと胸が締め付けられそうなほど苦しい。
私よりも年上の人が、しかもアイドルが。
私の落としたパスケースを拾って。
それを返せばもう二度と会えないかもしれないと不安に思い。
再び会うために口実を作ってくれたからこそ今の関係がある。
でも…
(こんなことになるなら)
こんなことになるなら…どうせなら追いかけて来て返して欲しかった。
そうすれば、アイドルはアイドル。
ファンはファンのままで終われたのに。
(最初から私が近づいたりしなければ)
こんな厄介事に巻き込んだりしなくて済んだのに。
ごめんなさい藤井さん。
本当に。
心の底から。
私のことを恨んでくれても構いません。
「…藤井さん」
311人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:一姫(いつき) | 作成日時:2018年4月22日 23時