SJの娘は私の娘9

両親の気持ち ページ29

早朝から男子チームはゴルフに出かけてて
女子チームは子供たちと大きな公園に来てた

公園の広場で走り回るりりと興味深そうに草や花を触るるるを見ながら
日本語と韓国語でそれでも会話が弾んで

そう言えば…うちのパパ全く韓国語ダメだよね？
ゴルフってそんなに話せなくても楽しめるスポーツ?
ミンくんが頑張ってくれてる…のかな？

ママは…最低限のコミュニケーションはとれるもんね
いくつになっても女の人はおしゃべり好きみたいで

りりやるるの事
私たちの事
日本の事
韓国の事
最近の出来事

話のネタは尽きなくて

ふと気づくと
りりとるるを抱えた彼がパパとこちらに向かって歩いてきた

SM「こら、おしゃべりに夢中で
りりにるるのこと任せてたでしょ?」

「え？そんな事無いよ？
ねぇ？(笑)」

SM「あのね、りりもまだちっちゃな子供なんだから
ずっとるるとお遊んであげるのも疲れるんだよ？
るるは、大好きなお姉ちゃんに遊んでもらえて嬉しそうだけどさ」

その彼の言葉にママが

母『ソンミン君…ありがとう
それから…色々ごめんなさいね』

って彼の手を取ってポロリと涙をこぼした

え？

それから、多分私と同じように驚いてるパパに
今彼が言った言葉を伝えると
パパも今にも泣きそうな顔で笑って

父『ありがとうな。ホントにありがとう。
りりも、るるも、同じようにかわいがって愛してくれてありがとうな
君の事をすぐに信じてやれなくて…
ホントに悪かったな』

もう一度クシャッと笑うと向こうを向いてしまった

SM『あの…僕は気にしてないです。
僕は、りりも、るるも同じだけ愛してます。
泣かないで』

母『本当にごめんなさい
あの子は…前に色々あったでしょ？
だから…国籍も違うそれも年下の人なんて…
きっとあなたの家族がとても反対すると思ったの
それで…あんなに冷たくしてしまって…

それでも、通ってくれて、言葉を尽くしてくれて
こうして、あなたの家族にも可愛がってもらってるあの子を見せてくれて

るると同じようにりりを愛してくれて…
ありがとう
カムサハムニダ』

母の言葉に、自分がどれだけ親不孝者だったか
そして、彼がどれだけの事をしてくれていたのかを感じて…

『ママ、パパ、ごめんね
自分勝手な生き方しか出来なくて…
だけどね、今はホントに幸せなの

彼のおかげで、韓国に家族もたくさん出来て
みんなすごく愛してくれて可愛がってくれるの

だから…安心して
それから、心配してくれてありがとう』

本当に…ありがとう

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