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「「っ〜〜〜！！」」
「…なに、やってんの」
痛みにのたうち回る私達を見てジスさんが呆れたように言う。
私の頭突き、実は最強説をおしていきたい。
という冗談は置いといて。
「馬っ鹿、なんですか。ジョンハンさんは」
「な、んでだよ…」
「別に能力を…全てを受け入れろなんて言いませんよ…だけど」
頭を抑えるジョンハンさんは、涙目になりながら私を見ていた。
いつもの様子のジョンハンさんに戻った気がして、私はそのまま続ける。
「否定しないで。私達は…この能力のおかげで巡り会えたのに…」
話してる内に、目頭が、喉の奥が熱くなり、自分が泣いていることに気づく。
「私はみんなと会えて良かったって思ってます。何があってもその気持ちは変わりません…何度でも思いますよ…」
「………」
「だからジョンハンさん。またみんなで頑張りましょう？その能力で、沢山の人を救うんです。それはジョンハンさんにしか出来ないことだから」
いつか私がオンニに言われた、言葉。
受け売りだけど、これは実は私だけじゃなくて、能力を持つ多くの人に当てはまる言葉。
だってそうだよ。
この世界にある能力は全部。
誰かの為に存在してるんだ、とそう思うのだから。
ーーー
「頭は冷えた？」
「…おー…」
ジスさんに言われ罰が悪そうに視線を逸らすジョンハンさんの額は赤くなってて、あれは痛かっただろうなぁ。と他人事のように思う。
「(やっぱり私の頭突き最強…)」
使う度に暫く戦闘不能になるのが難点ですが。
「ハニの気持ちが安定したおかげかな、外の崩れが止まったみたい」
「…はぁ、とりあえず一安心…ひゃあ！！」
寝転んでいた私は、頬に触れるひんやりとした手に驚いて飛び跳ねる。
「わ、悪い…血が流れてたから」
おどおどとしたジョンハンさんの様子に、私は苦笑する。
一番最初に出会った俺様の姿は欠片もない。
いや、元々この人は優しい人なんだ。
「ジョンハンさん」
「な、なんだよ…」
「へへ。これからも頼りにしてますよ」
ニカッと笑う私のそれに目を見開いた後ジョンハンさんは顔を下に向け、…おぉ。と小さく返事をする。
耳が赤いことに気付き、ジスさんと顔を見合わせると、ジスさんは優しく微笑んでいた。
パキンッと、鏡の割れる音がする。
「A、ありがとな…」
光に包み込まれる瞬間、ジョンハンさんにそんなことを言われた気がした。
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yui(プロフ) - ルカさん» ありがとうございます！それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 伊狐さん» ありがとうございます！それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - いつも読ませていただいてます。とっても面白いです。パスワードを教えていただきたいです。今後も楽しみみしてます! (2020年5月22日 2時) (レス) id: 7b2d92024a (このIDを非表示/違反報告)
伊狐(プロフ) - この作品が大好きでお気に入りです！パスワード教えてください！これからも応援しています！ (2020年5月22日 2時) (レス) id: c76b536d3e (このIDを非表示/違反報告)
レオナ(プロフ) - ジュンピ落ちがいいです！これからも頑張ってください！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 4de243fabb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2020年3月30日 22時
