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ジョンハン side
「っ、今の音は！？」
Aとの特訓も終え早々に部屋に戻ったところで聞こえてきた爆発音と、衝撃。
建物内の電気系統がやられたのか、今点いているのは非常用の小さな電気のみ。
いや、これでもあるだけマシか。
「(まさか襲撃…？)」
そんなことを考え舌打ちが出た。
ミンギュ、ソクミン、ミョンホは今任務で本部にいない。
ジュンは独房にいて、恐らくジスは医務室にいるはずだ。そして多分この時間帯ならモニタールームにはジフンとスンチョルがいる。
そっちはスンチョルに任せてもいい。
「後はチャニとハンソル、スングァン、Aが…」
何処にいるのか、分かりさえすれば。
とりあえず部屋から一番近い医務室にでも向かおうと部屋を出た瞬間、ハニ！とジスの声が聞こえた気がした。
だけどそれを確認する暇もなく、辺りが強い光に包まれる。
強い光に俺は反射的に目を細めた。
それ以上は特に何かがある訳でもなく、ゆっくりと目を開く。
「……は？」
目に映る光景に俺は呆然とした。
俺は今の今まで組織の本部にある自分の部屋にいたはずだ。
部屋を開けた先は、見慣れた白い廊下がある。
普段ならそのはず。
そのはずなのに…。
「ふざけんな。…なんで、ここ…」
目の前に広がる光景に、俺は酷く動揺をする。
赤い屋根が特徴的な家。
庭には手作りの小さなブランコと、手入れの行き届いている花壇。
見間違うはずない。
小さい頃に住んでいた、自分の家を。
ここから、全てが始まった。
まだ、何も狂っていない、幸せな時のーーー。
『お母さん、遊びに行ってくるね！！』
『行ってらっしゃいハニ。気をつけるのよ』
「っ……」
は〜い！と元気よく玄関から出てくるのは、小さい頃の自分だった。
俺の姿が見えていないのか、小さな頃の俺は俺の脇をなんともなく通り過ぎる。
そんな小さい頃の俺の姿を優しげに見つめて送り出す母親の姿に、途端に動悸が激しくなった。
「…っかあ、さん？」
これは過去の記憶？
なんで、俺はここに？
ここはダメだ…。
あんな思い、もう二度としたくない。
それなのに、なんで。
俺に何も見せるな。
誰も俺に近寄るな。
ヤ メ テ ク レ 。
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yui(プロフ) - ルカさん» ありがとうございます！それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 伊狐さん» ありがとうございます！それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - いつも読ませていただいてます。とっても面白いです。パスワードを教えていただきたいです。今後も楽しみみしてます! (2020年5月22日 2時) (レス) id: 7b2d92024a (このIDを非表示/違反報告)
伊狐(プロフ) - この作品が大好きでお気に入りです！パスワード教えてください！これからも応援しています！ (2020年5月22日 2時) (レス) id: c76b536d3e (このIDを非表示/違反報告)
レオナ(プロフ) - ジュンピ落ちがいいです！これからも頑張ってください！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 4de243fabb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2020年3月30日 22時
