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女同士の戦いって怖いね。
「こうなったら気絶させて引き摺ってでもあんたを連れていくわ」
「……っ、それは勘弁」
飛びかかってきたスジョンは私に馬乗りになりながら、いつの間にか取りだしていた注射器を向けてくる。
その腕を掴み、私はなんとか阻止していた。
あの注射器の中身はなんだろうか。なんて考えるのもおぞましい。
私を殺すことが狙いではない以上死なないとは思うが、状況的に不味い。
「大人しく刺されるのよ！」
「…断りますっ！」
ぐぐぐっと顔の近くまで迫る針に、どこに刺すんだ！と内心突っ込む。
そして細い腕のどこにこんな力がっ！！
おかげで微睡んでいた意識がバリバリ覚醒してるね。
なんでかな？？
てか、ウォヌくんは未だに意識がないし！
誰かに助けを求めることも出来ないし。
やっばいな。と思っていると軽快な足取りが聞こえてくる。
「お、スジョン、大変そうだね？大丈夫？」
「悠長なこと言ってないで早く手伝いなさいよ、馬鹿ソクジンっ！！」
まさかの敵の増援。
「馬鹿って…俺、組織の能力者2人も確保したのに…その言い草酷くないか？逆に褒めて欲しいんだけどなぁ」
ソクジンと呼ばれた男の言葉に耳を疑った。
今、2人確保したって言った？
誰と誰を？
そこまで考え、私の身体は勝手に動いていた。
「ごめんっ！！」
「きゃあ！」
「え、うそ！？」
馬乗りになるスジョンの腹を蹴飛ばし、彼女を上から退かす。
そしてソクジンという人に飛び掛かろうとした時に、私の前に鏡が現れた。
「ソクジン、だめ！！」
スジョンの焦ったような声色が辺りに響いたのと、鏡から光が強く放ったのはほぼ同じタイミングだった。
真っ白な光に視界を奪われ、私は強く目を閉じる。
『もしもーし。生きてますか？？』
「…えっ」
聞こえてきた子供の声に、次に目を開いた私はその光景にぱちぱちと、瞬きをした。
『あ〜良かった！生きてた！！』
子供は、私を見ると安心したように満面の笑みを浮かべていた。
「なんで、…そんな…」
子供の顔は見たことのある顔の子で。
いや、見たことのあるは、ちょっと違う。
あれは、どう見ても…。
「私、？」
幼い頃の自分自身だった。
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yui(プロフ) - ルカさん» ありがとうございます！それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 伊狐さん» ありがとうございます！それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - いつも読ませていただいてます。とっても面白いです。パスワードを教えていただきたいです。今後も楽しみみしてます! (2020年5月22日 2時) (レス) id: 7b2d92024a (このIDを非表示/違反報告)
伊狐(プロフ) - この作品が大好きでお気に入りです！パスワード教えてください！これからも応援しています！ (2020年5月22日 2時) (レス) id: c76b536d3e (このIDを非表示/違反報告)
レオナ(プロフ) - ジュンピ落ちがいいです！これからも頑張ってください！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 4de243fabb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2020年3月30日 22時
