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疑問しかないんですが。
「なんで私に付いてくるの？」
「………」
ジョンハンさんとの特訓を終え、部屋に戻ろうとする私に先程からぴったりと離れずに付いてまわるジョングクくん。
ジョンハンさんが、監視されてるみたいだ。って言ってたのはあながち間違いではないのかもしれない。
監視対象は恐らく、私なのかも。
「私は実験から逃げないよ？記憶は取り戻したいし、能力だってちゃんと使えるようになりたいから」
うんざりしたようにジョングクくんにそう言えば、彼はピタッと歩みを止めた。
「…上手くいく可能性なんてどこにも無いのにどうして実験をやろうと？」
「それ、君が言っちゃうの？」
まるで私が実験に参加するのを咎めているような口振りに、なんなんだ。と思ってしまった。
「心配でもしてくれてるの？」
出会って数日しか経ってない、私なんかのこと。
ジョングクくんは黙り込み、大きな瞳で私を見つめる。
「…よくわからない。貴方は…ヒョンに似てる気がして、なんだか苦しい」
「…ヒョン？」
誰のこと？と訊こうとすると後ろから、A。と名前を呼ばれた。
振り返るとウォヌくんがいて、その後ろにスニョンくんも。
それに。
「あれ、ミンギさん？」
どういう組み合わせですか、これ？
ウォヌくんとスニョンくんには目が覚めたことを電話で伝えその内に会いにいく。と言われていたが、まさかのミンギさんの登場は謎すぎる謎。
「入口で一緒になって」
「てか、なんで俺らが荷物運びしなきゃなんないんだ？」
黒い大きなバッグを一個ずつ、ウォヌくんとスニョンが持っていて、恐らく持たせた当の本人であるミンギさんは何故か手ぶら。
「ジフンに頼まれてた物のお届けに来たよ。それと、スンチョルはいる？」
「スンチョルさんは最近忙しそうで…。あ、でもこの時間帯なら、モニタールームにいるかもしれません」
モニタールームにならジフンさんもいますし。と付け加えるとミンギさんは頷き。
「丁度いいからモニタールームまで運んで」
「…だから、なんで俺らが…」
「はいはい。いいから持っていく」
ミンギさん、軽くあしらってますね。
愚痴るスニョンくんに、持つよ？と声を掛ければ、いい。とムッとしたように断られた。
「でも、」
「お前一応女なんだから、こんな重いの持たせる訳いかないだろ」
「お〜…」
一応。という言葉に引っ掛かりはしたが、スニョンくんの優しさに私はじーんとした。
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yui(プロフ) - ルカさん» ありがとうございます！それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 伊狐さん» ありがとうございます！それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - いつも読ませていただいてます。とっても面白いです。パスワードを教えていただきたいです。今後も楽しみみしてます! (2020年5月22日 2時) (レス) id: 7b2d92024a (このIDを非表示/違反報告)
伊狐(プロフ) - この作品が大好きでお気に入りです！パスワード教えてください！これからも応援しています！ (2020年5月22日 2時) (レス) id: c76b536d3e (このIDを非表示/違反報告)
レオナ(プロフ) - ジュンピ落ちがいいです！これからも頑張ってください！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 4de243fabb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2020年3月30日 22時
