142 ページ42
ジュン side
「ジュンくん」
Aがミンギュから携帯を受け取り、話しをしていること数分。
僕の元にパタパタと駆け寄ってくるAは、今度は僕に携帯を手渡してきた。
「スンチョルさんからだよ」
その名前にどきりとした。
だけど、今更どうこうすることも出来なくて、素直にそれを受け取った。
「もしもし…」
『お、思ったよりも潔く出たな』
久しぶりに聞くヒョンの低い声が耳に馴染む。
『ジュニ、お前に何か理由があったんだとしても、今回の件は少し庇いきれないとこがある』
色々手は回したんだけどさ。と言うスンチョリヒョンは、多分本当にあちこち駆けずり回ったんだろうなと思った。
そういう人だから。僕達の為に必死なんだ、いつも。
「うん、それで…？」
『…上がお前を連れてきたらAとミョンホの命令違反を不問にするって言ってるんだ』
あぁ…なるほど。とヒョンの言いたいことを理解する。
僕を引き換えに、Aとミョンホを救いたいんだな……まぁ妥当かな。
「わかった…ヒョン。僕が組織に戻ればAとミョンホを助けられるんだね…でもヒョン、僕…」
そうしてあげたいのは山々だけど、僕の命はスイランに握られてる。
いつ死ぬのかもわからない…。
僕の暗い声にヒョンは、ちょっと待て。とストップをかける。
『確かにジュニを組織に連れ戻して2人の件を不問にはしてもらうつもりだけど、俺はジュニを上に引き渡すつもりは更々ないよ？』
「…え？」
『だってあの人達、ジュニに何するかわからないし、そんな怖い思い大事な弟にはさせたくないし』
「いやいや、ヒョン。それはちょっと…無理な話しじゃ？」
なんというか、筋が通らない？
じゃあ僕は…なんの罪にも問われないわけ？
戸惑いが声だけでも伝わったのかスンチョリヒョンはいつも以上に優しい声で、ジュニ。と僕の名前を呼んだ。
『大丈夫だよ。ヒョンが守ってあげるから、帰っておいで』
「………」
スンチョリヒョンのその言葉に、目頭と喉の奥に熱いものが込み上げてくるのがわかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 569人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レン(プロフ) - 今日からうちの子は改名してホシくんです！笑笑メスですけど笑笑 (2020年3月16日 17時) (
レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - レンさん» ポメラニアン飼ってるんですね！羨ましいです〜！もうそれはポメホシくんなので盛大に可愛がってあげましょう！^ - ^ (2020年3月14日 19時) (レス) id: b3fbbcd754 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - めちゃくちゃ似合います！ふわふわしてチョコチョコしてる感じが！！← うちでもポメラニアン飼ってるので今日からホシくんだと思うことにします！笑笑 (2020年3月13日 14時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます！勝手ながらホシくんは絶対にポメラニアンが似合うなと、オタク心が疼いてしまいました。これからもポメホシくんをどうぞよろしくお願いします！！ (2020年3月10日 21時) (レス) id: b3fbbcd754 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ぽ、ポメラニアンになるホシくん…無理可愛すぎる… (2020年3月9日 20時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yu-i | 作成日時：2019年12月8日 20時
