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ジュン side




「戻ったよ」


煌びやかな装飾が施された邸に、相変わらず悪趣味。と内心悪態をつきながら僕は目の前の主に頭を垂れる。


「よく戻ったな、ジュンフィ」


自分よりも遥かに大きい、まるで玉座のようなそこに座る女主人は、口元に綺麗な弧を描き僕を迎えてくれた。
組織では誰も呼ぶことのないその名に、本当に帰ってきたのだと実感する。


「恋しかったぞ」

「…僕は別に、貴方に会いたく無かったんだけど」


僕の態度に女主人は気を悪くすることなく、笑みを浮かべたままだった。
裏社会では有名なこの人は、何一つ素性が知れない人。
スイランという名で通ってはいるが、果たしてそれも本名なのかわからない。


「(別に知りたくもないけど…)」

「おい、スイラン様にその態度はなんだよ」


スイランの隣に控えている青年を一瞥し、僕はため息を吐く。
スイランのお気に入りである僕の存在を、快く思わない人間も多い。
僕にとって何を言われようがそんなのどうでもいいこと。

ただ、この男のスイランへの忠誠心が異常なまでに高い故、僕への当たりが強いのは正直鬱陶しい。


「フェイ。よせ」

「ですが…」

「疲れているだろうから、ジュンフィをそろそろ休ませてやれ」


フェイの態度を咎めたのはスイランだった。

あぁ…、またそんな事を言うから。

スイランからそう言われてしまえば、フェイはそれ以上僕には何も言えない。
代わりに僕を見る目付きはとても鋭く、居心地が悪かった。



「じゃ、僕は部屋に行くから」

「ジュンフィ」


凛とした声に呼び止められ、僕は足を止めた。


「なに?」

「一週間後、例の場所で闇オークションを開催する」

「…今回僕が連れてきた子も出品するの?」

「予定ではそのつもりだ」

「……そう」


小さく呟く僕に、スイランは微笑みながら首を捻る。
シャラン、と髪に挿さる簪が音をたてていた。


「辛いか?」

「………」


僕は思わずスイランを睨み付ける。
スイランは、嘲笑っていた。
組織を。
その仲間達を。

僕の…大切だと思える思い出を。


「…前から思ってたけど、貴方のその性格の悪さ、直した方が良いと思うよ」


吐き捨てるようにそう言い、僕は部屋を出た。
フェイの怒号が聞こえたがそんなもの無視だ。
あぁ…酷く頭が痛い。

こんなとこ、帰ってきたくなかった。
でも、帰ってくるしかなかった。


僕の居場所は…昔も今も、ここしか無いのだから。

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レン(プロフ) - 今日からうちの子は改名してホシくんです!笑笑メスですけど笑笑 (2020年3月16日 17時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - レンさん» ポメラニアン飼ってるんですね!羨ましいです〜!もうそれはポメホシくんなので盛大に可愛がってあげましょう!^ - ^ (2020年3月14日 19時) (レス) id: b3fbbcd754 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - めちゃくちゃ似合います!ふわふわしてチョコチョコしてる感じが!!← うちでもポメラニアン飼ってるので今日からホシくんだと思うことにします!笑笑 (2020年3月13日 14時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - レンさん» コメントありがとうございます!勝手ながらホシくんは絶対にポメラニアンが似合うなと、オタク心が疼いてしまいました。これからもポメホシくんをどうぞよろしくお願いします!! (2020年3月10日 21時) (レス) id: b3fbbcd754 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ぽ、ポメラニアンになるホシくん…無理可愛すぎる… (2020年3月9日 20時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yu-i | 作成日時:2019年12月8日 20時

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