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「どうした」
ジョンハンさんが冷静に通信機に応答する。
『その怪物のことだけど。厄介なことに存在自体が能力みたいなもん』
「は？何言って…」
『少し説明が難しいんだハニ。取り敢えず簡単に言うと能力の暴走。そいつはより多くの人間を食べる為にまず外に出ようとする。それをどうにか防いで』
ジフンさんとジスさんの説明を受けて、簡単に言うなよな…。とジョンハンさんが苦々しく呟く。
『因みにそいつの弱点は熱。チャニの能力なら有効だよ。だけどその長細い捕食用の舌にはある程度の熱でも効くけど、本体の肉の塊は凄い厚いからチャニの火力だけじゃ難しいかも』
「そんな！僕だけでもなんとかするよ！」
『勇気と無謀は違うって理解するべき。周りを巻き込む事になる』
あれって舌だったのか…。と思っているとジフンさんに一蹴りされたチャンくんが俯いていた。
ジフンさんはきっと、絶対、と言いきれる何かが欲しいのだ。
チャンくんに一気に燃やされた舌も自己修復に時間が掛かっているのか、まだ襲ってくる気配はない。
それも時間の問題だけど。
「なら…俺が出るしかねぇ…よな」
「ちょ…！」
息も絶え絶えにそう言ったのはチャニョルだった。
ここにいる全員が、壁にもたれ掛かりながら立ち上がるチャニョルに視線が向ける。
「チャニョル…そんな怪我じゃ無理だよ！死んじゃう！」
「どうせ…黙ってたって死ぬだけだろ…だったら、役に立って、死んでやる…」
そんな…と言い掛けたところでジョンハンさんに遮られる。
何かを見定めるように目を細めたあと、ゆっくりと口が開かれた。
「任せても良いか？」
「…あぁ…罪滅ぼし、には…なんねぇけど。そのつもりで、やるよ」
スンチョルさんのこともあるから事は慎重に進めなければならない。
ジョンハンさんがチャニョルに、合図を出したら全力で頼む。と言っているのを横目に私は拳を強く握った。
手に持つ拳銃はキムジヒョンが持っていたもので、実弾は入っているものの、到底この状況では役に立たない。
このまま能力を使ったら恐らくチャニョルは…。
「俺は…いい、ベクとセフンだけ…頼んだ、A」
青白い顔で微笑まれ、私は何も言えなかった。
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yui(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます！すみません、私のやり方が悪かったみたいで1がシリーズ一覧に出てこないのです(泣)お手数ですが、作者の作品一覧から飛んでいただけますと有難いです！ (2020年6月8日 21時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - あのこれって、「それは誰が為に2」となっておりますが、シリーズ1ってないんですか？シリーズ連載中のところを押しても2から始まるんです((長文すみません★てへぺr…((((( (2020年6月8日 19時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - ひまさん» コメントありがとうございます！我らがマンネはいつもイケメンですよね！！ (2019年11月27日 11時) (レス) id: c69704419e (このIDを非表示/違反報告)
ひま - いやーチャニイケメンすぎやわ〜今回も最高でしたー (2019年11月26日 22時) (レス) id: 22433977db (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ですよねー！いやあ、96s尊い… (2019年11月16日 13時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2019年9月17日 16時
