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スンチョル side
「そろそろ諦めてくれないかな？」
俺のその言葉に大男は反発するかのように吠えていた。
どれだけ倒しても起き上がってくるそいつに多少嫌気がさしてくる。
本当に頑丈すぎるな…ちょっと笑えない。
キムジヒョンの実験の被害者だと云うのに、何故彼はそこまで奴に従っているのか。
適度な距離を保ちつつ考え込んでいると大男が注射器のような物を取り出していた。
「ジヒョンは、捕まえさせない」
初めてまともな言葉を口にした大男に驚いていると、大男はその注射器を自身へと打ち込む。
途端、もがき苦しむ大男の姿に俺は目を見開いた。
「ぐああああああ！！」
地を揺るがすような悲鳴と共に、大男の姿がどんどん変貌し異形なものへと姿を変えていく。
腕や脚の筋肉は膨れあがり今にもはち切れそうで、骨が異常に発達したせいかあらゆる箇所が不格好。
目から流れる血と片方だけ避けた口元。
正真正銘の怪物と化したそいつの姿に俺は目を伏せた。
「(あぁ、こうなってしまったら…もう)」
人間として戻ることは不可能だ。
血走った目と荒い息遣いでこちらを見据えていたそいつは地面を強く蹴り飛ばす。
「……っく！」
それを受け止めた瞬間、先程とは段違いなパワーに思わず吹き飛ばされる。
体制を整えようにも追撃のスピードが早く先に制されてしまう。
「(あの注射器の成分は…一体！！)」
ダメだ、考えるのは今じゃない。
少しでも隙を与えてしまうとそこを突かれる。
ガツンッと重めの一撃を顎に食らわせ怯ませたところを背後に回り込み、脚の関節を蹴る。
膝をついた瞬間に大男の頭を掴み取り、そのまま首の骨をへし折ろうとしたが、体格が一回り大きくなって裂けた服の間から覗くそれに思わずギョッとした。
「なっ…！？」
それは口のようなものだった。
やばい、と思った瞬間に口が開き舌のようなもので絡め取られる。
「オ前ヲ、食ワセロ」
頭を強く殴られ、意識が遠のく。
あぁ、ごめん。どうやらしくじったみたいだ。
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yui(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます！すみません、私のやり方が悪かったみたいで1がシリーズ一覧に出てこないのです(泣)お手数ですが、作者の作品一覧から飛んでいただけますと有難いです！ (2020年6月8日 21時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - あのこれって、「それは誰が為に2」となっておりますが、シリーズ1ってないんですか？シリーズ連載中のところを押しても2から始まるんです((長文すみません★てへぺr…((((( (2020年6月8日 19時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - ひまさん» コメントありがとうございます！我らがマンネはいつもイケメンですよね！！ (2019年11月27日 11時) (レス) id: c69704419e (このIDを非表示/違反報告)
ひま - いやーチャニイケメンすぎやわ〜今回も最高でしたー (2019年11月26日 22時) (レス) id: 22433977db (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ですよねー！いやあ、96s尊い… (2019年11月16日 13時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2019年9月17日 16時
