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「ジョンハン、さん…」
ジョンハンさんは眉間に皺を寄せ私とキムジヒョン、チャニョル、そしてベクヒョンを一瞥してからキムジヒョンに視線を戻した。
「キムジヒョン。ここに来るまで色々と見させてもらった。お前がどんな人体実験を行ってきたのか」
へぇ…。と大して興味無さそうにキムジヒョンは肩を窄める。
「一応感想を聞こうかな？」
「胸糞悪ぃよ。死体の山ばっかりで。お前…なんの為にこんなことしてんだ？」
それは私達が抱いている一番の疑問。
この男は一体なんの為にこんなことを続けるのか…。
「理由なんて聞いても君達は僕に共感なんて出来ないだろうね」
そう言ってジョンハンさんに銃口を向けるキムジヒョンはそのまま容赦なく引き金を引く。
「ジョンハンさんっ！」
私の悲鳴と同時に周りの空気が急激に冷たくなるのを感じた。
「あぁ…なるほど。まったく厄介だね」
キムジヒョンが呟く。
瞬きを忘れるぐらい、その光景からは目が離せなかった。
ジョンハンさんの目の前には氷の壁が。
それが銃弾を防いでいた。
「ごめんA、遅くなった」
「ウォヌくん…！」
ジョンハンさんの背後から姿を現したウォヌくんに私は思わず声が裏返る。
何かあったら助けに行く。とは言ってたけど、まさか本当にここまで助けに来るなんて。
「いい加減にしろよキムジヒョン。もうお前は逃げらんねぇ。諦めろ」
「うーん…そうだね。あまりにも分が悪い」
私の頭を掴む手と拳銃を持つ手をパッと離し、キムジヒョンは降参のポーズをとる。
あっさりとした降参に私は不信に思いつつその拳銃を拾い上げた。
「ウォヌ、縛っとけ」
「…わかった」
ウォヌくんがキムジヒョンを縛っている間に私はチャニョルに駆け寄る。
血を流し過ぎたせいか、顔色が悪かった。
どうにかしなくちゃチャニョルが死んでしまう。
「ジョンハンさん！すぐチャニョルの手当てを！」
「そいつを助ける理由なんてないだろ」
怪訝な顔つきのジョンハンさんはそう言い捨てた。
それに対して私は思わず睨みつける。
「私には助ける理由があります」
「…お前にはあっても俺とウォヌにはない」
頑なに拒むジョンハンさん。
私は埒が明かないと思い、1人でチャニョルを背負おうとする。
待て。とジョンハンさんがそれを制した。
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yui(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます！すみません、私のやり方が悪かったみたいで1がシリーズ一覧に出てこないのです(泣)お手数ですが、作者の作品一覧から飛んでいただけますと有難いです！ (2020年6月8日 21時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - あのこれって、「それは誰が為に2」となっておりますが、シリーズ1ってないんですか？シリーズ連載中のところを押しても2から始まるんです((長文すみません★てへぺr…((((( (2020年6月8日 19時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - ひまさん» コメントありがとうございます！我らがマンネはいつもイケメンですよね！！ (2019年11月27日 11時) (レス) id: c69704419e (このIDを非表示/違反報告)
ひま - いやーチャニイケメンすぎやわ〜今回も最高でしたー (2019年11月26日 22時) (レス) id: 22433977db (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ですよねー！いやあ、96s尊い… (2019年11月16日 13時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2019年9月17日 16時
