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チャニョルの援護のおかげで腕を折られなかった私は瞬時に大男から離れる。
攻撃に一瞬怯みはしたがさほど効いてない様子にチャニョルは舌打ちをしていた。
「くそ…硬ぇな」
「チャ、チャニョル。君、大丈夫？」
頭から血を流したチャニョルにギョッとしつつ私はそう言う。
当の本人は気にした様子もなく、おぉ。と血を拭っていた。
「…良かったね。頭吹っ飛ばされなくて」
「そっちこそ良かったな。腕へし折られなくて」
お互い憎まれ口を叩きながら渇いた笑みが浮かぶ。
へし折られはしなかったけど掴まれた右腕が未だに痛みを感じていた。背中も思いっきり打ったし。こりゃ青あざ確定。
キムジヒョンが何かしたのか、私達が通ってきた扉は何故か開かないし、目の前にはあの大男が構えてるし。てか…。
「もしかしなくとも今ってピンチじゃない？」
「あー…わりとピンチかも」
「あ、冗談で言ったつもりだったけど、まじ？」
大男倒さなきゃキムジヒョンを殴れない。
絶対一発殴ってやるって決めてたのに。めちゃくちゃ悔しいわ。
「チャニョル、君にはあまり怪我をさせたくないんだけど…全く仕方がない子だね」
キムジヒョンの態度に今度は私が舌打ちをする番だった。
何がムカつくって。この男、さっきから笑ってる。
「死なない程度に痛めつけてやらないとわからないのかい？」
「黙っとけくそ野郎」
「黙るのは君の方だ」
キムジヒョンが言い放ったと同時に大男がこちらに向かって突進をしてくる。
図体のわりに動きが早いそいつは拳を振り下ろした。よろけながらも攻撃を避ける私は何かいい方法はないかと辺りを見渡す。
すると突然通信機が鳴った。
『Aちゃん、聞こえる？』
「へあ？スンチョルさん？」
予想外のスンチョルさんの声に私は間抜けな声が出た。
『今ちょっといい？』
「今わりかしピンチなので後にしてもらえれば…！」
『あ、じゃあ事前に言っとくけど、危なかったらちゃんと避けてね』
朗らかにそう言われ、私はなんのことやら？と頭上にクエスチョンマークを浮かべていると、チャニョルから腕を引っ張られる。
それとほぼ同タイミング。
鉄製の扉が私達の真横を盛大に吹っ飛んでいき、大男に直撃した。
あまりの出来事に私は引きつった笑みを浮かべる。
「Aちゃん無事？怪我はない？」
「は、い…」
あぁ…こんな状況での登場なのに笑顔がとても眩しいです、スンチョルさん。
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yui(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます！すみません、私のやり方が悪かったみたいで1がシリーズ一覧に出てこないのです(泣)お手数ですが、作者の作品一覧から飛んでいただけますと有難いです！ (2020年6月8日 21時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - あのこれって、「それは誰が為に2」となっておりますが、シリーズ1ってないんですか？シリーズ連載中のところを押しても2から始まるんです((長文すみません★てへぺr…((((( (2020年6月8日 19時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - ひまさん» コメントありがとうございます！我らがマンネはいつもイケメンですよね！！ (2019年11月27日 11時) (レス) id: c69704419e (このIDを非表示/違反報告)
ひま - いやーチャニイケメンすぎやわ〜今回も最高でしたー (2019年11月26日 22時) (レス) id: 22433977db (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ですよねー！いやあ、96s尊い… (2019年11月16日 13時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2019年9月17日 16時
