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「うそつきだね」
「うっせぇ」
そう言う私を間髪入れずチャニョルは威圧的に睨んでくる。怯みはしなかった。
「なんでさっき嘘なんかついたの」
「…お前に頼ってもしょうがないだろ」
「…まぁ」
…確かに。と自分でも納得してしまう。
頼りたくても頼る術がない。
チャニョルはずっと1人で家族を守ってきたのだろうか。
それを思うとどうしても…放っては置けなかった。
「私は確かに頼りないよ。能力も使いこなせないし、こうやって拐われてはみんなの足引っ張ってばっかりだし、運動神経だって良くないし、頭だって悪いし…」
あ、自分で言っててへこんでくるやつだ、これ。
事実だから仕方ないけど。
でもさ。と私は続ける。
「私の仲間は頼りになる人ばっかりだから」
「………」
「私達を頼ってもいいんじゃないかな？」
チャニョルの瞳が動揺するかのように揺れ動く。
いつの間にか握っていた拳は微かに震えている気がした。
信用に値するか、決めかねてる。そんな感じ。
数秒間の沈黙のあと、チャニョルは息を深く吸っては吐いた。
「…組織の連中は信用できないけど、お前なら……信じてもいいって、少しだけ思った…」
「そっか」
その言葉に私は顔を綻ばす。
「じゃあ手を組むとして、とりあえずお互い目下の目標は打倒キムジヒョンだね！」
「倒すのかよ」
「え、倒さないの？逃げてばっかりじゃ癪じゃない？」
呆れたと言いたげなチャニョルに私はきょとんと首を傾げる。
だってあんな超絶悪、野放しにしていたら今後何をしでかすかわからない。
「あ、そういやこれ返しとく」
手渡された通信機に私は目を輝かせた。
私はそれを受け取ると耳に装着しすぐさまみんなと連絡をとる。
「Aです。誰か応答出来ますか？」
『あれ、ヌナ！？！？え、本当にヌナ！？！？』
大音量で返ってきた声に思わず通信機を投げ捨てそうになった。
「チャンくん…ちょっと声のボリューム下げようか」
『あ！ごめん！びっくりしちゃって…』
『A、無事だったのか』
チャンくんに続いてジョンハンさんの声に私は思わず安心してしまう。
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yui(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます！すみません、私のやり方が悪かったみたいで1がシリーズ一覧に出てこないのです(泣)お手数ですが、作者の作品一覧から飛んでいただけますと有難いです！ (2020年6月8日 21時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - あのこれって、「それは誰が為に2」となっておりますが、シリーズ1ってないんですか？シリーズ連載中のところを押しても2から始まるんです((長文すみません★てへぺr…((((( (2020年6月8日 19時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - ひまさん» コメントありがとうございます！我らがマンネはいつもイケメンですよね！！ (2019年11月27日 11時) (レス) id: c69704419e (このIDを非表示/違反報告)
ひま - いやーチャニイケメンすぎやわ〜今回も最高でしたー (2019年11月26日 22時) (レス) id: 22433977db (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ですよねー！いやあ、96s尊い… (2019年11月16日 13時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2019年9月17日 16時
