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目を覚ますと無機質な天井が目に入る。
頭が痛い。身体が怠い。
「(私、なんで…ここに)」
まとまらない思考で必死に気を失う前の記憶を辿る。
女の子が泣いていて、そしたら突然後ろから襲われて…。
ハッとし、耳に触れた。
「…どうしよう」
通信機を奪われてしまった。
助けを求めようにも連絡の手段がなく私は項垂れる。
私…足引っ張ってばっかりだ。
「もしかしてこれ探してんのか？」
「！！！」
自分しかいないと思っていた空間に別の声が聞こえ心臓が跳ね上がる。
後ろを振り向くと通信機を持ったチャニョルが椅子に座っていた。
…全然気配感じなかったんですけど！
「チャ、チャニョル…」
「静かにしてろって。アイツが来るだろ」
ほら。と水の入ったペットボトルを投げられ慌ててキャッチする。
「薬品嗅がされたから身体怠いだろ？水でも飲んどけ」
「…あ」
あの時気を失った原因を思い出す。
薬品を染み込ませた布で口と鼻を塞がれたんだ。
ありがとう。という言葉が喉元まで出かかりそのまま呑み込む。
変わりにぐっと表情に力を込め睨みつけた。
「アイツってキムジヒョンのこと？それとミンヒョクくんはどこなの？」
「起きて早々その質問かよ」
「当たり前でしょ。ミンヒョクくんを拐ったのは貴方なんだから。ねぇ、ミンヒョクくんは無事なの？」
質問攻めの私に若干鬱陶しく感じたのかチャニョルは僅かに顔を顰めた。
「今はまだ無事だ」
「今は…ってことはいずれは無事じゃなくなるんだ」
「………」
それ以上チャニョルが答えることはなかった。
私は先程キャッチしたペットボトルの蓋を開けて水を飲む。
落ち着け。考えろ。
とりあえずここから…チャニョルから逃げ出すことを考えなきゃ。
幸いにも拘束具などは付けられていない。
一か八かで逃げることも…。
「言っとくけど逃げようなんて考えるなよ」
「………」
考えが見透かされてるようで思わず舌打ちがでそうになった。
「アイツはそれを許さない」
どこか疲れたように言うチャニョルに私は純粋な疑問を口にした。
「どうしてキムジヒョンなんかに協力してるの？」
「理由なんか聞いてどうすんだよ」
「なんとなく」
答えなくても良いけど…。と、素っ気なく返す私に天井を眺めながらチャニョルは重たい口を開いた。
「家族を守る為」
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yui(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます！すみません、私のやり方が悪かったみたいで1がシリーズ一覧に出てこないのです(泣)お手数ですが、作者の作品一覧から飛んでいただけますと有難いです！ (2020年6月8日 21時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - あのこれって、「それは誰が為に2」となっておりますが、シリーズ1ってないんですか？シリーズ連載中のところを押しても2から始まるんです((長文すみません★てへぺr…((((( (2020年6月8日 19時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - ひまさん» コメントありがとうございます！我らがマンネはいつもイケメンですよね！！ (2019年11月27日 11時) (レス) id: c69704419e (このIDを非表示/違反報告)
ひま - いやーチャニイケメンすぎやわ〜今回も最高でしたー (2019年11月26日 22時) (レス) id: 22433977db (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ですよねー！いやあ、96s尊い… (2019年11月16日 13時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2019年9月17日 16時
