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キムジヒョンは能力者を作るという実験の確証を得る為にチャニョル達に沢山の人間を連れてくることを指示した。
それが孤児院買収の意図。
集団催眠も同じことだ。
街の人間を実験台として使うことを目論んでいた。
チャニョルからその事実を聞かされ私は知らずのうちに唇を噛み締めた。
「(人をなんだと…)」
人の命をなんとも思っていない。
でなければ、こんなこと出来るはずがない。
「わからないフリをし続けた。俺達が連れてきた人間達がどうなるのか。その方がいいって思ってた…けどある時、ベクヒョンが言ったんだよ」
こんなの間違ってる。
小さく呟かれたその言葉は震えていた。
チャニョルの後ろを歩く私に表情は窺えなかった。
「アイツに反発したベクヒョンは捕まって、俺とセフンはそんなベクヒョンを助けたいが為に指示に従い続けた」
「セフンは何故捕らえられたの？」
「任務の失敗が原因。お前と初めて会ったあの日だよ。今後失敗したらどうなるかって脅してきたんだ」
やり方がいけ好かない。
ベクヒョンだけでも十分に脅しの材料だって言うのに、セフンまで捕まえてチャニョルにプレッシャーを与え続けているなんて。
「くそ野郎だね」
「…お前大人しそうな顔をしてる割に言葉遣い悪いよな」
「普通でしょこのぐらい？」
とにかくみんなを救出することを最優先しなきゃ。
キムジヒョンはこの研究所を捨てる際に何人か連れて行くって言ってたし。
「ここだ。ここにみんな収容されてる」
チャニョルは扉の横に付いた小さなタッチパネルに番号を入力していく。
やっぱり彼がいてくれて助かった。
私1人じゃこの時点でつまづいていたな。
暗証番号の入力が終わると扉は自動的に開いた。
恐る恐る足を踏み入れるとまるでそこは独房のようだった。
薄暗いライトが不気味さを醸し出している。
一部屋ずつ部屋にはセキュリティ一パネルが付いており隔離されている状態だ。
「セフン…おい、セフン大丈夫か」
端から何番目かの部屋に行き着くとチャニョルは声を出す。
応答のないそこに不安感を抱いたのか急いでロックを解除しようとしたが、番号を入力した途端けたたましいサイレンが部屋中に鳴り響いた。
「チャニョル！？」
「くそ、やられた！暗証番号が変わってる！」
顔を歪めたチャニョルに私は嫌な予感が過ぎる。
その時だった。
「やぁチャニョル。やっぱり僕を裏切ったね？」
笑顔を浮かべたキムジヒョンが私達を待ち構えていた。
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yui(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます！すみません、私のやり方が悪かったみたいで1がシリーズ一覧に出てこないのです(泣)お手数ですが、作者の作品一覧から飛んでいただけますと有難いです！ (2020年6月8日 21時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - あのこれって、「それは誰が為に2」となっておりますが、シリーズ1ってないんですか？シリーズ連載中のところを押しても2から始まるんです((長文すみません★てへぺr…((((( (2020年6月8日 19時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - ひまさん» コメントありがとうございます！我らがマンネはいつもイケメンですよね！！ (2019年11月27日 11時) (レス) id: c69704419e (このIDを非表示/違反報告)
ひま - いやーチャニイケメンすぎやわ〜今回も最高でしたー (2019年11月26日 22時) (レス) id: 22433977db (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - ですよねー！いやあ、96s尊い… (2019年11月16日 13時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2019年9月17日 16時
