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「スニョンが言う血の匂いも気になったし、俺もアイツは気に入らなかった。
元々院長も経営権を譲る気はなかったからとりあえずその場は断ったけど、その次の日から能力者が執拗に俺達を狙ってくるようになった」
「俺達が目障りだって思ったんだろーな。ま、全員追い返してやったけど」
「多分被害はその時に出たんだ。悪気はなかったけど、反省はしてる」
やっぱりウォヌくん達は理由もなく争ってたわけじゃないんだ。
その事実がわかってホッとしている自分がいる。
「孤児院の為だったんだね」
「違う。俺達が孤児院に迷惑を掛けてる。最近は危ないから子供達にも外出を控えるように言ってた矢先にミンヒョクの件だ」
「そっか」
全てを話し終えたウォヌくんが私に、それで？と問うてくる。
「Aは組織の人間？」
「知ってたの？」
「なんとなく。確信はなかったけど。その被害報告を受けて俺達捕まえに来たんだ？」
見透かしたようなウォヌくんの口調に、まいったなぁ。と天井を眺めた。
「まぁ…そういう任務だけど。今日は話しを聞きたかっただけ。判断材料があれば君達を捕まえなくて済むから」
「一つだけ聞きたい」
「うん？」
「ミンヒョクの件は俺達に近付く為にわざとやった訳じゃないよな？」
私は違うという意味を込めて首を横に振った。
…それならいい。とウォヌくんは小さく呟く。
疑われても仕方ない。
タイミング的にウォヌくんが私を疑うのも仕方ない。
もし、本当はあの事故が故意であったのだとしたらウォヌくんはきっと一生私を許さないだろう。
それは嫌だなぁ…。と思っていると、スニョンくんが突然何かに反応を示した。
犬のようにクンクンと、何かを嗅いでいる。
「どうしたスニョナ？」
「この匂い……何か燃えてる！！」
素早く部屋から出ていくスニョンくんに続きウォヌくんも部屋を出ていく。
「ヌナ！外見て！！」
わけがわからない状態の私の腕をチャンくんが引っ張る。
窓の外を見るとそこは何故か火の海と化した庭だった。
子供達は…。と忙しなく視線を動かしていると奥に揺れ動く人の影を見つけた。
私はそいつを知っていた。
「チャニョル！！」
私に名を呼ばれチャニョルは、よぉ。と笑みを浮かべた。
「久しぶりだなA」
NEXT→それは誰が為に 2
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yu-i(プロフ) - ひづるさん» コメントありがとうございます！もしかしたらア○パンマンのアンパンチで記憶が飛ぶ可能性があるのでは…？と一瞬思ってしまいました(笑)でも確かに流石に顔は消すことは出来ないですよね。 (2019年9月18日 6時) (
レス) id: a70fd5c8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひづる - へー！スングァンって人の記憶任せるの！？さっすがアンパンまn…※あんぱんマンは人の顔を消すことができないと思います☆ (2019年9月17日 23時) (レス) id: 522681dc38 (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - (名前)レンさん» コメントありがとうございます！ジュンくんは優しさの塊として表現出来ればいいなぁと思いながら書いてます。これからも主人公に甘いジュンくんをよろしくお願いします。 (2019年9月12日 11時) (レス) id: 1690acf068 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)レン(プロフ) - この作品すごく好きです〜！じゅんぴ優しくてきゅんきゅんする〜！！ (2019年9月11日 21時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - 相田さん» コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえてとても嬉しいです。スンチョルさんようやく登場出来ました。今後の彼の活躍を楽しみにしていて下さい。 (2019年9月6日 6時) (レス) id: 1690acf068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2019年7月28日 13時
