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電話を掛けようとしたその時子供達が、お客さんだー！と声を張り上げたのでその方向に顔を向ける。
どことなく見覚えのある黒い車から降りてきたのは黒いスーツをかっちりと着こなしたジュンくんだった。
私に気付くなりにこやかに手を振ってくるジュンくんに引きつった笑顔を返す。
「(目、全然笑ってないや)」
スーツを着こなしたジュンくんはお世辞抜きでかっこよかった。
て、そうじゃない。どうしようこの状況。
捕獲対象となに呑気に一緒にいんだ。って思われても仕方ない。
「A、探したよ？」
「ごめんなさい。ちょっと…予想外なことが」
ウォヌくんをちらっと横目に見るとジュンくんも同じく視線をウォヌくんに。
…みたいだね。と目を細めながら小さく呟いていた。
「同僚がご迷惑お掛けしました」
「いや。迷惑を掛けたのはこっちだし」
「それでは僕達はこれで。行こう、A」
ぐっと腕を引っ張られる。
痛っ、と顔を歪めた私にウォヌくんが反対の腕を掴む。
それに気付いたジュンくんが怪訝そうに眉を寄せた。
「何か？」
「あの、この人怒らないでやって。この人はただ人助けをしただけだから」
「…僕が怒ってるように見えた？」
「あぁ、見えた」
「そう」
底冷えするような、そんな声。
ジュンくんは私の腕を離すとウォヌくんを睨みつけた。
「だとしても、君には関係のないことだ」
「………」
ウォヌくんの両脇にいた子供達はジュンくん怒気に今にも泣きそうだった。
先に行ってる。と車に戻ってしまったジュンくんの後ろ姿に私は小さく息を吐いた。
珍しいな…ここまで怒ってるのは。
「なんか…悪い。アンタの仕事仲間、余計に怒らせた」
「ううん。私のせいだから気にしないで」
怖がらせてごめんね。と謝る私に子供達はふるふると首を横に振った。
「私、行かなきゃ」
「また…来れるか？ミンヒョクのお礼もまだしてない」
「あれはウォヌくんのおかげだよ」
じゃあまたね。と私は車へと足を向けた。
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yu-i(プロフ) - ひづるさん» コメントありがとうございます！もしかしたらア○パンマンのアンパンチで記憶が飛ぶ可能性があるのでは…？と一瞬思ってしまいました(笑)でも確かに流石に顔は消すことは出来ないですよね。 (2019年9月18日 6時) (
レス) id: a70fd5c8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひづる - へー！スングァンって人の記憶任せるの！？さっすがアンパンまn…※あんぱんマンは人の顔を消すことができないと思います☆ (2019年9月17日 23時) (レス) id: 522681dc38 (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - (名前)レンさん» コメントありがとうございます！ジュンくんは優しさの塊として表現出来ればいいなぁと思いながら書いてます。これからも主人公に甘いジュンくんをよろしくお願いします。 (2019年9月12日 11時) (レス) id: 1690acf068 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)レン(プロフ) - この作品すごく好きです〜！じゅんぴ優しくてきゅんきゅんする〜！！ (2019年9月11日 21時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - 相田さん» コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえてとても嬉しいです。スンチョルさんようやく登場出来ました。今後の彼の活躍を楽しみにしていて下さい。 (2019年9月6日 6時) (レス) id: 1690acf068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2019年7月28日 13時
