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ミンギさんにお礼を言い武器屋を後にした私達はソクミンくんとミンギュくんを待っているのだが、中々時間になっても2人が帰ってこない。
「ミンギュの買い物が長引いてるみたい」
「そうですか」
どうやらソクミンくんから連絡が来たようでスンチョルさんは困ったように笑っていた。
「先に帰る？」
「久しぶりの外なのでもうちょっとだけ良いですか？」
もちろん。と許してくれるスンチョルさんに私はお礼を言った。
「俺もちょっと用事をこなしてくるから、ここら辺にいてね」
「はい、わかりました」
スンチョルさんと別れ私は歩き出す。
この通りは露店が多く、沢山のお客さんで賑わっていた。
アクセサリーメインの露店を眺めていると1人の男の子が隣に並んできた。
小学生くらいのその子は難しい顔で数多く並ぶアクセサリーを睨みつけている。
「お母さんにプレゼント？」
私が声を掛けるとその子は大きな瞳をこれでもかと思うぐらいに見開き私を見てきた。
すると恐る恐るその子は口を開いた。
「…院長先生に、プレゼント」
「その院長先生は女の人？」
「うん、女の人。もうすぐで誕生日なの」
「そっか。優しいんだね」
私の言葉にその子は照れたように顔を下に向けた。
「どれが良いと思ったの？」
「…これ。院長先生は緑が好きだから。でも…」
男の子が指さしたのは翡翠色の石を加工して作られたネックレスだった。
顔を曇らせるその子はずっと握り締めていたであろうお金を見せてくる。
「(あ、なるほど…ちょっと足りない)」
少し予算がオーバーしているようで買えずに悩んでいるようだった。
「よし、足りないとこは私が出してあげる」
「え……い、いいの？」
「うん。これで院長先生を喜ばせてあげよう？」
満面の笑顔で、ありがとう！と言ってくる男の子に私もつられて笑顔になる。
プレゼント用にラッピングもしてもらい男の子は満足そうに鼻歌を歌っていた。
「本当にありがとねヌナ！」
「うん、気をつけて帰るんだよー」
ばいばーい！と手を振る男の子に、名前聞くの忘れてたなぁ。と思っていると近くの工事現場からガンッという大きな音が聞こえた。
次の瞬間高く上げられていた無数の鉄パイプが男の子や群衆目掛けて落ちていく。
「………！！」
私は思わず飛び出した。
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yu-i(プロフ) - ひづるさん» コメントありがとうございます！もしかしたらア○パンマンのアンパンチで記憶が飛ぶ可能性があるのでは…？と一瞬思ってしまいました(笑)でも確かに流石に顔は消すことは出来ないですよね。 (2019年9月18日 6時) (
レス) id: a70fd5c8f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひづる - へー！スングァンって人の記憶任せるの！？さっすがアンパンまn…※あんぱんマンは人の顔を消すことができないと思います☆ (2019年9月17日 23時) (レス) id: 522681dc38 (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - (名前)レンさん» コメントありがとうございます！ジュンくんは優しさの塊として表現出来ればいいなぁと思いながら書いてます。これからも主人公に甘いジュンくんをよろしくお願いします。 (2019年9月12日 11時) (レス) id: 1690acf068 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)レン(プロフ) - この作品すごく好きです〜！じゅんぴ優しくてきゅんきゅんする〜！！ (2019年9月11日 21時) (レス) id: 7ddd2a9a14 (このIDを非表示/違反報告)
yu-i(プロフ) - 相田さん» コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえてとても嬉しいです。スンチョルさんようやく登場出来ました。今後の彼の活躍を楽しみにしていて下さい。 (2019年9月6日 6時) (レス) id: 1690acf068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2019年7月28日 13時
