ジャガイモがないカレー。YOU SIDE ページ24
「これは、今度トンカツでも奢ってもらわないとな笑」
「はい、奢らさせてもらいます笑」
「やったー！じゃ、どこにしよーかな？あそこは、最近味が落ちたし…あそこの店は安すぎるし…」
「なんだか、高級なとこ連れて行かれそう…」
「当たり前でしょ笑」
きっと、私がひどく落ち込んでいる事…
わかっていて駅まで着く間、たわいの無い話をいっぱいしてくれる。
モヤモヤしている頭の中を何も考えないようにしてくれてるんだよね？
駅に着くと
「僕はこっちですから」
ソンモくんは反対側のホームを指差した。
「知ってる笑」
「よかった、知ってて笑。あと、Aさん…」
「ん？」
「今日は、何も考えないで…ゆっくり休む事。あと、ソンジェさんに甘える事。いいですか？」
「え…うん…」
「Aさんは、甘え下手なとこがあるから…」
「そんな事…あるね笑」
「でしょ？」
「疲れてたり、なにか辛い時は、好きな人の側にいるだけで元気になれますから、ね！」
「わかりました」
小さくお辞儀をすると、ソンモくんはうんうんって目尻をめいいっぱい下げて笑う。
「私、ソンモくんの優しさに何度助けられただろ…」
「僕は、誰にでも優しいってわけじゃないです。Aさんだから……って言ったらソンジェさんに殴られるな笑」
ソンモくんは自分の拳を頬に当てて、いてぇーって言っておどけてみせて、また空気を和らげてくれていた。
「じゃ、僕が言ったこと…ちゃんと守ってくださいね？」
私がうんうんって頷くと、ソンモくんは手を大きく振って反対側のホームに向かった。
ソンモくん、ありがとう。
今度しっかりトンカツ奢らさせてもらうからね。
ソンモくんと別れてからの帰り道＿＿
なにも考えないようにしていたつもりだったけど
家に帰ってきて…
買い物してきたはずのカレー用のジャガイモがない事に気づく。
どこかうわの空で、買ってくるのを忘れたんだ、私。
ジャガイモがない、カレー。
ソンジェ…ジャガイモが大好きなのにな…
なにやってるんだろ？
トントンってカレー用の玉ねぎを切りながら、また自分を責めていた。
そしたら、玉ねぎが目に染みて…。
ずっと我慢していた涙が…溢れ出て…
手を止めた。
エプロンで涙を拭うと…
後ろから、長くて白い手が伸びて、気づくと抱きしめられていた。
「A…ただいま」
「ソンジェ……うぅ…」
涙が止まらない私に、愛おしい人は更にきつく抱きしめてくれる＿＿
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milky☆tea(プロフ) - しぽりんさん» しほちゃんコメントありがとうpqしほちゃんに、そう言ってもらえて本当幸せです(*^^*)これからも読んで貰えたら嬉しいなぁ^^ (2015年9月27日 19時) (
レス) id: afa26610c0 (このIDを非表示/違反報告)
しぽりん(プロフ) - みるくちゃん。すごく面白かったよ。まだまだ続きが読みたくなりました。 (2015年9月27日 13時) (レス) id: 27c2cc360d (このIDを非表示/違反報告)
すわん(プロフ) - milky☆teaさん» やった ☆ これからよろしくね !! (((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2015年1月16日 13時) (レス) id: 586fae90ea (このIDを非表示/違反報告)
milky☆tea(プロフ) - すわんさん» すわんちゃんあんにょん^^はぁーい、敬語なしで気軽に絡んでねん^^よろしくねっ！ (2015年1月16日 2時) (レス) id: afa26610c0 (このIDを非表示/違反報告)
すわん(プロフ) - milky☆teaさん» じゃあ、みるくちゃんにします !!!! 良かったら、敬語なしにしませんか？？ ☆ (2015年1月14日 23時) (レス) id: 586fae90ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milky☆tea | 作成日時：2014年10月24日 17時
