SWEETな毎日☆ソンジェpart5 (ページ20)

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無謀。ユナクSIDE ページ20

定時５時のチャイムが鳴る＿＿

グァンス「よし、どうにか終わった！俺、帰るわ。お疲れ」

一番乗りにグァンスが早々と帰っていった。

そのあと続々と皆帰っていく。

ゴニル「ユナクお疲れ～」ソンジェ「お疲れ」

ユナク「お疲れ」ちらっと見て、片手をあげる。

もう少しで完成する書類に目を通して、あとは確認だけ＿＿

確認が終わって、時計を見ると６時。

Aもう仕事終わったかな？そう思って電話をかけてみるけど留守電に変わった。

「まだ仕事か...」そう呟く。

外に出ると、風は強いものの雨はそんなに降っていなかったんだ。

でも、家にたどり着く間にどんどん雨も強くなってきていた。

心配になってまた君に電話をかけるけど＿＿留守電なってしまう。

こんなときなのに、残業かよ。

ソンモにもかけてみるけど、同じですぐに留守電になる。

家に着いてからも、何度か連絡を取ってみるけど二人とも出ることはなかった。

家の窓ガラスがガタンと凄い音に変わる。

「なにかあったのかも...」よからぬ心配が脳裏をかすめるんだ。

ニュースでは、交通機関もマヒして、外出を控えてください＿＿なんて言っている。

台風はすぐそばまで来ていた。その時、ようやくソンモの携帯に連絡が着くんだ。

やっぱり、Aと一緒にまだ会社にいて、電車が止まってることすら知らないでいた＿＿

それを聞いた瞬間、そばにあっはパーカーを羽織って「迎えにいく」って咄嗟に言っていた。

ソンモが何か話してる途中だったけど...急ぐあまり、その声すら聞こえなくなっていた。

俺はタオルだけもって車のアクセルを踏んで、君の会社に向かうんだ。

ぶっちゃけあまり前も見えないし、途中信号も停電の影響か点滅してないとこもあって無謀なことだったのかもしれない。

無謀でも、Aのこと迎えに来たかったんだ。それだけの思いでハンドルを握る。

どうにかもうすぐで君の会社に着く。

入り口付近に車を横付けにして待っていたんだ。

ロビーはガラス張りだから、薄暗くてもソンモとAが見えたんだ。

見えた瞬間＿＿ソンモが君の手を掴み、呼び止めて何か言ってるのがわかった。

それを見て、二人が来るのを車で待つことにしたんだ。

こうして君を待つことも...慣れてしまった気がする。

ソンモに手を引かれてきた君の手を、俺はそっと差し出して助手席に座らせる。

俺に出来ることは、君にいつでも優しくすること...それしかないんだ。