SUPER JUNIOR に愛を注ぐSTORY＊＊運命を信じますか？vol.2＊＊

コイの魔法にかけられて・5・ ページ11

・


珍しく彼から電話がかかってきた。


＿＿話があるから会えるか？


付き合って5年。


話と言えば………一つしかない！



即返事をして

仲良しのスタイリストから最新の衣装を買い取って

スタイリスト仲間にトリートメントしてもらって


そして


メイクはリョウクに。


RW「は？ムリ、時間のムダ！」


相変わらず絶好調な毒舌を
何とか説得して


今、私はメイク室に座って
鏡に映る私と、斜め前に立つリョウク

リョウクの身体がライトを遮り眩しさを感じない


リョウクの指が頬や瞼、おでこ、睫毛、唇に触れると、不覚にもドキドキする

これからされるであろうプロポーズ

そして

私を輝かせるためにメイクをしてくれるリョウクの姿。


それだけで胸が熱くなる



RW「ほら、化けたよ。」


一言余計なんだから。

そう思いながらゆっくり目を開けると


えっ、これ………私？


鏡に映る私はキラキラしていて
まるで自分じゃないみたい。


RW「早く行きなよ。
遅刻する女って嫌われるよ」


「ありがとう……」


RW「ヌナっ！」


「なに？」


RW「キレイだよ」


初めての褒め言葉。

リョウクの一言に背中を押されて待ち合わせ場所に向かった。



・




・




＿＿＿別れよう。



私が待ち望んでいた言葉とは真逆の言葉。


泣くことも笑うこともできなくて
放心状態のまま


どれくらい時間が経ったのか
私の隣にはリョウクが座っていた


携帯に残る大量の着信履歴

RW「ちゃんと報告しなよ、幸せボケなの？」
って傷口をえぐるような言葉に、ただ笑いながら

「プロポーズだと思ったら別れ話だった……
うん、ホント、バカだよね(笑)」

アハハと力なく笑う私を抱きしめて

RW「だから言ったじゃん。
5年前に僕の方がお似合いだって」


……

RW「ヌナ、絶対に浮気男とはうまくいかないって。
僕なら、ヌナを魔法にかけて幸せにする自信があるけどね。」



確かに言われた……

あれは、冗談じゃなかったの？



5年前

彼と付き合い始めて

10月にリョウクと知り合って


5年後の10月に彼から別れ話………


RW「10月がトラウマにならないように


ヌナ、僕と付き合う？


そしたら世界一幸せな10月記念日になるでしょ？」



こんなときだけ優しいリョウク。


だけど


多分、これが私の運命。



「リョウク、好き………」


こうして



私の新しい恋が始まった。




fin

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