Destiny~Siwonの場合~ ７ ページ43
「うう、寒い…」
「ほらおいで。」
海風にさらされて
震える私をｺｰﾄでガバっと包み込むｼｳｫﾝ。
優しい温もりと良い匂い
――ｼｳｫﾝが私を見つけ出してから数年
韓国での何度目かの冬が来た…
あの日から
友達以上の関係になるのに
そう時間はかからなかった。
彼との仕事が終わると同時に
ﾃﾞｻﾞｲﾅｰさんにうちに来て欲しいと
韓国で仕事を始め
いつか彼の本業に
関われたらいいな、なんて思いながら
ｱｼｽﾀﾝﾄとして
まだまだ下っ端だけど頑張ってる…
ｷﾞｭｯと
絡みつくと
彼もまた嬉しそうに
ｷﾞｭｯと抱き締めてくれる。
安心するこの温もり。
「ねえ、ｼｳｫﾝ…？」
「ん？」
胸から伝わる声に
目を瞑る
「最近またあの夢を見るの…」
そうあの夢。
「それに続きがあったみたい。」
「続き？」
「そう…ｼｳｫﾝがね…」
俺は…運命だって思ってるから！
私には聞こえていないはず…
「本当にそう言ってた？」
うふふと笑う私から
離れたｼｳｫﾝ。
また冷たい風が私を襲う
驚いてｼｳｫﾝを見ると
「言ってたよ。
だって本当に俺たちは運命だから。」
そう言って片膝をついた
大きな手の平からは小さな箱。
その先に気付く私は
自然と涙が零れる
あの別れの日とは違う。
キューと悲しさに押しつぶされるんじゃなくて
くすぐったくて嬉しい気持ち。
同じ毎日が流れて
夢見ながら必死にしがみついてた日々。
がむしゃらに生きてても
上手くいかないことの方が多くて。
運命なんて
運命の人なんて
いるわけないと思ってた。
「Aをずっと大切にしたい…
結婚しよう。」
でも彼のおかげで
運命はあると思えたの。
「はい。」
震える声で返事をして
彼に勢いよく抱きついた。
――あなたは運命を信じますか？
fin
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ぷーまにあ(プロフ) - 屋上に会議室...？ (2018年7月28日 22時) (
レス) id: fec477912b (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - きよらさん» コメントありがとうございますm(__)mコラボ作品楽しんでいただけて嬉しいです(*^^*)兄さんの続きもよろしくお願いします♪ (2016年10月27日 8時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - きよらさん» ありがとうございます！皆さん素敵な作者さん方です。これからもよろしくお願いします！ (2016年10月26日 17時) (レス) id: 4bf2dc240e (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！なんとか完結しました。これからも頑張ります。 (2016年10月26日 17時) (レス) id: 4bf2dc240e (このIDを非表示/違反報告)
きよら(プロフ) - こちらのコラボ企画、すごいですね♪どのお話もとても楽しく読みました(#^^#)カントゥクペンなのでこれからも楽しみにしています♪兄さんのお話の続きも超気になる〜… (2016年10月26日 7時) (レス) id: 232f3e3d0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名： ゆきゅ☆まさ☆紫桜雲☆yumika0404☆ちぇ。☆向日葵☆凛音 x他3人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2016年10月19日 13時
