Love That I Need feat...Destiny -ウニョク‐�� ページ25
EH『はい…これ。』
俺の言葉と差し出したタオルに驚いたのか、俺の方を向いたけど…彼女は、すぐに顔を背け下を向いた。想像していた通りの反応に、俺は無言で、彼女の濡れた髪をそのタオルで拭った。
その数秒間、彼女はその場で固まって…急に、身体を後ろに引くから。
EH『…このままだと、風邪ひくから！』
思わず、彼女の腕を掴んで…そう声をかけた。
彼女は何も言葉を返さず、そのままその場に立ち尽くしていた。
俺も、それ以上何も言わず、髪と肩に伝っていた水滴を拭いて。
彼女の手にタオルを握らせ、気まずくなって荷物を手にその場を離れた。
出口に向かう時、レジの横で店長と目が合う。
顔の前で手を合わせでぺこっと頭を下げた店長に軽く会釈をして…俺はカフェを後にした。
それが、俺とAの出会いだった。
それから仕事が立て込んで、なかなかカフェに行くことが出来なくて。
ふとした時にAの泣き顔が頭に浮かんだ。
それまで、沢山…彼女の笑顔を見てきたはずなのに。一番に浮かぶのは、あの時の泣き顔で。
胸が痛くて、大きく息を吐いて意識を外に向けた。
それから１ヵ月後、俺はやっと時間を見つけてカフェに足を運んだ。
本当は…今までカフェに立ち寄っていた時間に空き時間が何回かあったけど、彼女と顔を合わせるのが何だか気まずくて。その時間を避けて、俺はカフェの扉を開いた。
店内は賑わっていて、スタッフ達が忙しそうに動き回っていて。
彼女が見当たらないことに安堵と後悔、半々のため息を吐いて、いつも通りホットココアを注文して開いている席に着いた。
どの客も、カップルや友達で来ていてお互いの会話に夢中で俺に気付くことはない。
いつものようにソファに身体を任せて、ココアを飲んでいると店の奥から店長が出てきて視線が合った。
店長は少し驚いた顔をして、笑顔になって。俺も小さく頭を下げた。
店長は、近くにいたスタッフを呼び止め、何かを言づけてまた店の奥に下がって。
呼び止められたスタッフを目で追っていたら、俺の方に近付いてきて、店長が呼んでいると伝えられた。
スタッフに促されるまま、俺はカフェの奥にあるスタッフルームに通されて。
少ししてから、店長が現れて。あの日のことを謝られた。
店長の手には、小さな紙袋が握られていて。
これは、彼女からだと手渡された。
その中には、あの日彼女に手渡したタオルと小さな手紙が入っていた。
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ぷーまにあ(プロフ) - 屋上に会議室...？ (2018年7月28日 22時) (
レス) id: fec477912b (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - きよらさん» コメントありがとうございますm(__)mコラボ作品楽しんでいただけて嬉しいです(*^^*)兄さんの続きもよろしくお願いします♪ (2016年10月27日 8時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - きよらさん» ありがとうございます！皆さん素敵な作者さん方です。これからもよろしくお願いします！ (2016年10月26日 17時) (レス) id: 4bf2dc240e (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！なんとか完結しました。これからも頑張ります。 (2016年10月26日 17時) (レス) id: 4bf2dc240e (このIDを非表示/違反報告)
きよら(プロフ) - こちらのコラボ企画、すごいですね♪どのお話もとても楽しく読みました(#^^#)カントゥクペンなのでこれからも楽しみにしています♪兄さんのお話の続きも超気になる〜… (2016年10月26日 7時) (レス) id: 232f3e3d0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名： ゆきゅ☆まさ☆紫桜雲☆yumika0404☆ちぇ。☆向日葵☆凛音 x他3人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2016年10月19日 13時
