Love That I Need feat...Destiny -ウニョク‐�� ページ24
Aとの出会いは、最悪だった。
コーヒーは飲めないけど、カフェの雰囲気が好きで。
1人になりたい時は、お気に入りのカフェで過ごすことが多かった。
彼女は、そのカフェの店員で。
俺がそのカフェの常連になって少しした時、新しいスタッフとして働き始めた。
不規則な仕事をしているから、いつもカフェを訪れる時間は「朝早く」か「夜遅く」だったけど。
毎回、彼女はその時間に働いていて。
最初は説明を受けたり、掃除をしたりしていた彼女が、やがて1人で注文を受けたり、飲み物を運んでいくのを見ているのは面白かった。
たまに失敗して怒られた時なんかは、その瞳に涙をいっぱい溜めて、それでも泣かないように必死な顔をしているのが可愛いなって思ったりもした。
でも、俺はこんな仕事をしているから…自分から声をかけることなんて無くて。
きっと、彼女は俺のことなんて知らないだろう…そう思っていた。
「その日」は、朝一の仕事が急遽変更になって。
急に出来た空き時間を持て余して、いつものカフェに足を運んだ。
開店間もない店内は俺以外お客さんも居なくて。
いつもどおり、ホットココアを注文して席に着く。
カフェ内を見渡してもスタッフは彼女と店長だけで。
店長は俺のことを知っていたから、ゆっくりしていけとまだ解放していなかった奥のスペースを開けてくれた。
お礼を言って席に着き、ココアのカップに手を伸ばした時、扉の開く音がして一組のカップルが入ってきたのに気付いた。
‐パシッ‐
俺が居たところから離れた席に座ったから、気にせずにいたら大きな音が響いて。
音のした方に目をやれば、彼女がそのカップルが座っていたテーブルの所に立ち尽くしていた。
店長が彼女に駆け寄っている間に、そのカップルは店を出ていって。
何が起こったのか分からなくて、思わず立ち上がり近寄ってみたけど…彼女の顔を見て、かけようとしていた言葉を思わず飲み込んだ。
彼女の頬は赤く色づいて、あれだけ涙を溜めても耐えていたはずなのに、その頬を涙が一筋流れていたから。さらに彼女の髪も、服も濡れていて。その足元に割れたグラスが落ちていて、水をかけられたのだとほんの数秒で理解できた。
店長は彼女に声をかけ、割れたグラスを片付けるために一度その場を離れたから…その空間に俺と彼女だけになって。
俺は一度自分が座っていた席に戻って、荷物からタオルを取り出して彼女のもとに駆け寄った。
Love That I Need feat...Destiny -ウニョク‐�窟�←Love That I Need feat...Destiny -ウニョク‐�機�
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 375人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぷーまにあ(プロフ) - 屋上に会議室...？ (2018年7月28日 22時) (
レス) id: fec477912b (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - きよらさん» コメントありがとうございますm(__)mコラボ作品楽しんでいただけて嬉しいです(*^^*)兄さんの続きもよろしくお願いします♪ (2016年10月27日 8時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - きよらさん» ありがとうございます！皆さん素敵な作者さん方です。これからもよろしくお願いします！ (2016年10月26日 17時) (レス) id: 4bf2dc240e (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！なんとか完結しました。これからも頑張ります。 (2016年10月26日 17時) (レス) id: 4bf2dc240e (このIDを非表示/違反報告)
きよら(プロフ) - こちらのコラボ企画、すごいですね♪どのお話もとても楽しく読みました(#^^#)カントゥクペンなのでこれからも楽しみにしています♪兄さんのお話の続きも超気になる〜… (2016年10月26日 7時) (レス) id: 232f3e3d0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名： ゆきゅ☆まさ☆紫桜雲☆yumika0404☆ちぇ。☆向日葵☆凛音 x他3人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2016年10月19日 13時
