聞きたくない ページ21
「ん・・・」
誰かが、私の髪をゆっくりと撫でている。
目を覚ますと、
ドンへが優しく髪を撫でていた。
「ごめん・・一緒に寝ちゃってた。・・・身体はどう？」
少し寝ぼけながら尋ねる。
「ん、もうだいぶ楽。
明日からは仕事も行けると思う」
確かにドンへの顔は
来た時よりも顔色が良く、薬を飲んだからか熱も少し下がっていた。
「大丈夫ならそろそろ帰るね。
みんなも帰ってくる頃だろうし」
そう言って立とうとすると、
腕をグイっと引っ張られドンへの胸に飛び込む格好になる。
「・・・ドンへ？」
ドキドキと脈を打つ胸を隠して身をよじるけど
痛いほど抱きしめられて身動きがとれない。
「俺・・・Aがいなきゃダメかも」
思わせぶりな言葉に、
涙が出そうになったけど慌ててこらえる。
「そういうのはソナさんに言って。
大体、彼女がいるんだから、いつまでもこんなことしちゃダメでしょ？」
私にもキュヒョンがいる。
そう自分に言い聞かせるように言うと、
さらにドンへの腕に力が入った。
「・・・別れた」
聞き間違いだろう、と思った。
だって、今日だって、2人は仲良く寄り添っていた。
「・・・え？」
思わず聞き返すと、
ドンへは腕をゆるめて私の顔を見つめて、
「・・・ソナと、別れた」
と今度ははっきりとそう言った。
頭が真っ白で、何も考えられない。
嘘だ、と思いながらも、
私はドンへの潤んだ瞳から目が離せなかった。
「ど・・・して？」
震える唇から、なんとか言葉を紡ぎ出す。
「・・・大切な人がいるから」
ドンへの瞳が、ますます水分を帯びていく。
「A、俺」
聞きたくない、本気でそう思った。
聞いてしまったら、もう戻れなくなってしまいそうで。
今にも涙がこぼれそうなドンへの瞳から
ようやく目をそらす。
「・・・私、帰る」
ドンへの返事を待たないまま、
急いで部屋を出た。
玄関まで走り、逃げるように靴を履いた瞬間、
今度は後ろから抱きしめられる。
「逃げないで。頼むから・・」
振り向いた私の顔に、
ドンへの顔が近付いてくる。
私たちの唇が重なった瞬間、
ドアの向こうからガヤガヤと賑やかな声が聞こえ、
慌てて身を離した。
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愛翔(プロフ) - 頑張ってください( *｀ω´)0 (2012年10月17日 16時) (
レス) id: 2d5de63572 (このIDを非表示/違反報告)
影菜(プロフ) - ｷﾞｭーｷﾞｭーｷﾞｭーｷﾞｭー、ドンヘードンヘーあぁ…！悲しくて切なくて甘い！愛おしいぞｳﾆｮｶﾞー(笑) (2012年10月16日 20時) (携帯から) (レス) id: 0b726d4c31 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ - あぁ〜〜続きが気になる！！更新頑張ってください♪ (2012年10月16日 19時) (レス) id: 0605c3676b (このIDを非表示/違反報告)
ぱぼ♪ - キュヒョンとつぃに結ばれたぁ♪ドンヘもキュヒョンもかっこよすぎｯ★+応援してますo(^-^)oふぁいてぃん！！！ (2012年10月16日 19時) (携帯から) (レス) id: 6f4df6f9cd (このIDを非表示/違反報告)
はちゃ(プロフ) - よかった…・゜・(つД｀)・゜・やっと素直になれて♪きゅんきゅんしっぱなしでした(//∇//)このあとは？ρ( ^ｏ^)b_♪♪楽しみです!! (2012年10月16日 7時) (レス) id: 5cc424498c (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2012年10月10日 22時
