彼の背中 ページ2
「おー、ハイペース」
私がドンへの背中を見ているうちに、
いつの間にかキュヒョンが隣に座っていたらし
い。
「つまんないって顔してる」
意地悪く笑って私のグラスにお酒を注ぐと、
その手で私の頭をなでる。
キュヒョンの隣からリョウクも顔を出し、
初めての打ち上げの時のように、お酒と会話を楽しむ。
RW「ねぇ、2人って付き合ってるの？」
何杯目かのお酒を飲み終える頃、
リョウクが遠慮がちに聞いてきた。
コンサートの前に、
コンサートが終わったら、俺たちのことをメンバーに公表してもいいか
とキュヒョンに聞かれた。
ドンヘはなんて思うかな、
と不安もあったけど、
キュヒョンの彼女としてなら、
ドンヘとソナさんと普通に話せるんじゃないか
と思えて、
私はいいよ、と答えた。
なにより、私の気持ちを考えて
今までメンバーに黙っていてくれたキュヒョンの気持ちに答えたかった。
「実はね、、、」
と話し始めた瞬間、
キュヒョンの顔色がサッ、と変わり
お店の入り口の方に向かって走り出した。
キュヒョンの向かった先には、
酔っ払いに絡まれているソナさん。
ソナさんの腕を掴み、
彼女を守るように自分の背中に隠し、
酔っ払いを追い払うキュヒョン。
ソナさんは怯えているのか、
彼の服の裾をキュッと掴んでいる。
「ソナっ！」
キュヒョンから少し遅れて、
ドンヘもソナさんの元へ駆け寄る。
あぁ、そうだった。
キュヒョンが好きなのは、ソナさん。
私がどうしてもドンヘに恋い焦がれてしまうように、
キュヒョンもソナさんを苦しいくらいに想っている。
他の女と付き合わなければ忘れられないくらい、
彼女を想っているんだった。
同じ場所へと走り行く2人の背中を見て、
目の前のお酒をまた一気に流し込んだ。
飲まなければ、
口からソナさんを妬む汚い気持ちが溢れ出てしまいそうだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 497人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛翔(プロフ) - 頑張ってください( *｀ω´)0 (2012年10月17日 16時) (
レス) id: 2d5de63572 (このIDを非表示/違反報告)
影菜(プロフ) - ｷﾞｭーｷﾞｭーｷﾞｭーｷﾞｭー、ドンヘードンヘーあぁ…！悲しくて切なくて甘い！愛おしいぞｳﾆｮｶﾞー(笑) (2012年10月16日 20時) (携帯から) (レス) id: 0b726d4c31 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ - あぁ〜〜続きが気になる！！更新頑張ってください♪ (2012年10月16日 19時) (レス) id: 0605c3676b (このIDを非表示/違反報告)
ぱぼ♪ - キュヒョンとつぃに結ばれたぁ♪ドンヘもキュヒョンもかっこよすぎｯ★+応援してますo(^-^)oふぁいてぃん！！！ (2012年10月16日 19時) (携帯から) (レス) id: 6f4df6f9cd (このIDを非表示/違反報告)
はちゃ(プロフ) - よかった…・゜・(つД｀)・゜・やっと素直になれて♪きゅんきゅんしっぱなしでした(//∇//)このあとは？ρ( ^ｏ^)b_♪♪楽しみです!! (2012年10月16日 7時) (レス) id: 5cc424498c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2012年10月10日 22時
