57話 ページ41
「爆弾の場所はここだ……釣具屋さん」
……は?
「……そうか、成程」
??
「そうだ!そうですよね!乱歩さんの能力は本物だ!さぁ行くよA!国木田君!」
『はい!』
Aも納得したようで『行きますよ!』と催促してくる。
半ば引きずられるように探偵社を後にした。
「説明しろ太宰。どういう事だ」
「……A、地図貸して」
『どうぞ』
Aから地図を受け取り、太宰は黙って例の釣具店を示した。
「そうか!石油コンビナート!」
ヨコハマには石油関連施設が山ほどある。
その中の1つにでも引火してしまえば、周りの施設も巻き込んで最悪の火災になるだろう。
「成る程、お前が乱歩さんに感心したのはその推理が的確だったからか」
「違うよ」
何?
「私が感心したのは、乱歩さんのアレが能力じゃないってことさ。最も、Aはとっくに気付いていただろうけどね」
は?
「莫迦を言え、異能力なしにあのような所業ができるものか」
「だから凄いんじゃないか!実はね、乱歩さんが推理している間、後ろでこっそり乱歩さんの髪の毛を摘んでいたのだよ」
太宰が触れている限り、如何なる異能力者もその力を出すことは不可能である。
「ならばA、お前は何故判った?太宰の行動を見ていたのか?」
『ええ〜秘密です』
語尾にハートが付きそうな雰囲気で微笑むA。
そうこうしているうちに、例の釣具店に着いた。
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きの(プロフ) - そうでしたか…教えて下さり有難う御座います。此れからも更新頑張って下さい (2018年10月1日 8時) (レス) id: e253f59a3b (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - S&Gさん» 読んでいただいてありがとうございます。申し訳ありませんが、やつがれちゃんの方は諸事情により公開を一旦やめておりまして……すみません (2018年10月1日 0時) (レス) id: 19604f2ea5 (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - きのさん» 読んでいただいてありがとうございます。申し訳ありませんが、やつがれちゃんの方は諸事情により公開を一旦やめておりまして……すみません (2018年10月1日 0時) (レス) id: 19604f2ea5 (このIDを非表示/違反報告)
S&G(プロフ) - やつがれちゃんちの末っ子も読ませていただいています。パスワードがかかっているので教えていたけませんでしょうか (2018年9月22日 15時) (レス) id: 176a693eed (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - やつがれちゃんちの末っ子の方も読ませて貰ってます!何方もとても面白いです!此れは私情なのですが やつがれちゃんちの末っ子の方のパスワードがわからないので教えて頂けないでしょうか?此れからも更新頑張ってください! (2018年9月22日 0時) (レス) id: e253f59a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風寧 | 作成日時:2018年5月7日 22時