31話 ここから先は基本国木田さんsideです ページ11
国木田side
「新入社員?」
社長室に呼ばれて開口一番「新入社員が居るから紹介したい」と言われた。しかも2人も。
「入れ」
「どうもー」
入ってきたのは砂色の外套に、腕と首に巻いた包帯が目立つ秀麗な顔の男。
「太宰治。齢は二十歳。どうぞ宜しく」
俺と同輩か。
「社員の国木田だ。判らんことがあったら俺に聞け」
「おお!噂に高き武装探偵社の調査員さんですか、光栄だなあ!」
太宰は無理矢理俺の手を掴んで握手した。手を大袈裟に振る。
その時、ふと__その男の目に一瞬、冷たく鋭い光が宿った気がした。
先輩社員を冷静に値踏みするような。否、俺の心理人格まで透徹させ見透かす、雲上の仙人のような__
しかしその視線はすぐに消え、太宰はまた気の抜けた顔に戻った。
その時、社長が「社員は2人」と言っていたことを思い出した。
「太宰、俺は「新入社員は2人」と聞いていたのだが。もう1人は一緒ではないのか」
太宰はきょとんとした。何だ、知らないのか。
「もう居るよ?」
は?
太宰の後ろで何か動いたのが見えた。
『ちょっと太宰さん!態々私の前に立つのやめてくれません!?』
「おっと、それはごめんねぇ」
太宰の後ろからひょっこりと顔を出した少女。
フード付きのパーカー、紺色の短パン、濃い茶髪に眼鏡。
世間一般で言えば美少女の類に入るであろう彼女は太宰に腕を引かれ、彼と腕をこう……絡ませた。
何だこの2人は。
『望月Aですっ!齢は17です!宜しくお願いします国木田さん!』
クイッと眼鏡の縁を持ち上げる彼女。
「あ、ああ……」
キラキラした目でこちらを見てくる彼女に、俺はそんな返事しか出来なかった。
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中々更新出来なくてすみませんm(__)m
テストが近くて……あ、明日か←
入社試験編、出来るだけ短く簡潔に、でも一通りやる積もりですので、本編開始まで暫くお待ちください……
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きの(プロフ) - そうでしたか…教えて下さり有難う御座います。此れからも更新頑張って下さい (2018年10月1日 8時) (レス) id: e253f59a3b (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - S&Gさん» 読んでいただいてありがとうございます。申し訳ありませんが、やつがれちゃんの方は諸事情により公開を一旦やめておりまして……すみません (2018年10月1日 0時) (レス) id: 19604f2ea5 (このIDを非表示/違反報告)
風寧 - きのさん» 読んでいただいてありがとうございます。申し訳ありませんが、やつがれちゃんの方は諸事情により公開を一旦やめておりまして……すみません (2018年10月1日 0時) (レス) id: 19604f2ea5 (このIDを非表示/違反報告)
S&G(プロフ) - やつがれちゃんちの末っ子も読ませていただいています。パスワードがかかっているので教えていたけませんでしょうか (2018年9月22日 15時) (レス) id: 176a693eed (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - やつがれちゃんちの末っ子の方も読ませて貰ってます!何方もとても面白いです!此れは私情なのですが やつがれちゃんちの末っ子の方のパスワードがわからないので教えて頂けないでしょうか?此れからも更新頑張ってください! (2018年9月22日 0時) (レス) id: e253f59a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風寧 | 作成日時:2018年5月7日 22時