天使と紅一点 (ページ4)

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総括と金銭の攻防戦をしながらボノニひょんに褒められて、ウォヌひょんがスマホのカメラで撮ってくるのを止めて、ミンギュひょんに永遠と髪を直されて。
＂ジョンハニの反応を細かに覚えておくこと＂なんていうミッションを課せられる頃には、これ何やってるんだろう？しか私の中に残らなかった。

とりあえず可愛くしてもらったからにはジョンハニひょんに見せよう。
私がいるマンションの階にはヒポチメンバーが他にいないので。
なぜか少し緊張しながら家に帰れば、リビングにはチキンを食べるスングァニひょんと遊びに来たのかドギョミひょん。

『ただいまです』
SG「おかえり…えっ待って嘘なに？」
DK「わぁ〜可愛い！」
『ちょっと色々あってこれをはにひょんに見せなきゃなんだけど…』
SG「まだ帰ってきてないけどそろそろ……」
DK「おぉ〜ナイスタイミング！」

狙ったように玄関から音がして、なぜかリビングから退散する2人。
………え、え、置いてかないで欲しい。

『はにひょんおかえり』
「おーただいまー」
『見て、可愛くして貰った』
「んー？お、ほんとだね。似合ってる」

＂さすがプロは違う〜＂なんて言ってるから、上の階でミンギュひょんが鼻高々してそう。

『ひょん、これスタイリストさんにしてもらったんじゃなくて、ヒポチのひょんたちが、』
「……あ？」
『え、何、怖い』

自分の部屋に荷物を置きに行こうとしてた背中に話しかけたら、鞄は床に放置する、しかめっ面でこっちに向かってくる、のダブルパンチ。

「1人で帰ってきたんじゃないの？」
『いや違うけど…』
「そんな可愛い格好して誰に会ったの？」
『誰っていうか…普通にヒポチのひょん達と、帰ってきたらここにいたスングァニひょんとドギョミひょん』
「……俺が最初に見たと思ったのに」
『、え、？』
「俺に見せるためにその格好して帰ってきたのかと思った」

間違ってはいないんだけども。
なんか不機嫌な気がするから、ちゃんと話した方がいいという判断に至って、今日あったことを話してみたら。

「……へぇ」

益々期限を損ねてしまったような。

「まぁ別にお前が俺に見せるためにそんな可愛い格好するわけないし」
『私一人じゃこんな可愛い格好出来ないよ』
「帰ってきて、お、Aが俺の好きな感じの格好してる、見せたかったのかな？とか思った時間が無駄だったわ」
『…なんで怒ってるの』

ソファーに座るひょんは、どことなく怒っているようで、悲しい。