🦊2 ページ3
.
私は、恋愛ドラマや映画が苦手。理由はただ1つ。
『……ハグする？』
「は？」
どうしようもなくひと肌恋しくなるから。
アホみたいな理由かもしれないけれど、そうなんだから仕方ない。
前まではミンギュと死闘のジャンケンをして、リビングのチャンネル権を争ってたけど、最近はウォヌが��俺の使えば？��って言ってくれるから。
意味不明な争いはしなくて済むようになった。
おかげさまで最近はどこよりも滞在時間が長い彼の部屋。
私のタオルケットやらぬいぐるみやらタブレットやらで半私物化されて、そろそろ怒られそう。
『ダメだ、やっぱり恋愛ものはダメだ』
「見るからだろ」
『ドギョミがすんごい勧めてくるから』
ヌナも見て〜、なんて言われてしまったら見てしまう。
まだ3話なのに既に人肌恋しくなってる辺り、全部見る頃には抱き枕ないと寝れないんじゃないか。
『じゃ、本日もお世話になりました』
「早いな」
『ぶっちゃけ眠い』
「おー。ぬいぐるみでも握りしめて寝ろよ」
『リビングにおっきいわんこがいるからぎゅーしてもらって寝る』
でも、ミンギュ……丁寧に部屋まで運んでくれるのは有難いんだけど、
朝起きると一緒にベッドにいるから、朝からビビる。
しかも片足が絶対に私の体に乗ってて重い。
「A」
『うん、おやすみ』
「誰もハグしないなんて言ってないけど？」
『……え、ウォヌがしてくれるの？』
「なんで不服そうなんだよ。ミンギュは俺が嫌だからダメ」
『いいじゃん別に』
「鈍感ガールは黙って俺に抱きしめられとけ」
『はぁ？』
なにそのマンガの決めゼリフみたいな。全く胸きゅんしなかったけど。
電気を消してベッドに座って腕を広げてくる彼は、お酒でも飲んだのか。
………いやどちらかというと、、最近いつもこんなだな？優しいな？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1138人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：風 | 作成日時：2022年3月3日 22時
