キツネさんと紅一点 (ページ13)

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『なになに？』
HS「ウォヌのこと煽ったら、知ってる、だって〜」
『なにを煽ったの？』
HS「なんだと思う？」
『約束破るとかマジで有り得ない』
HS「そうしとこうか(笑)」

この後、コンビニに寄ろうと角を曲がったら、逆方向だとホシに連れ戻されたのは、恥ずかしかった。

そして、今。
家に帰って、玄関のドアを開けた瞬間にリビングから足音がするのは中々に怖いということを、今、学んでいます。

『ただいま』
「ごめん」
『うん、ホシが一緒にいってくれたから全然』

逆にホシがいなかったらどうなっていたかな、チョンウォヌ。
珍しく会話のキャッチボールが成り立たない彼を気にする理由もないので。今日だけなら、怒ってると思われる分には放っておいてもいいでしょう。

『ミンギュ〜〜』
MG「ヌナやっぱり可愛い、俺のおかげで」
『ホシが沢山褒めてくれたーありがとー』
SC「俺の妹が本気を出すと可愛いんだ」
MG「うん、俺のおかげね」

ハオとジフナにも見せたかったけど、いないから仕方なしに服の写真だけ送った。
速攻で既読がついたジフニから＂世界一可愛いね＂とくるのはもはや毎度の形式文句。
ウォヌはウォヌで何も言ってこないから謎に気まずいけど。

MG「ヌナ、今日はテレビ見ない？」
『うん。早起きして眠いから寝るね』
MG「え？起きた時間、10時って分かってる？しかも俺が起こさなかったらもっと寝てたじゃん」
『超眠い』

シャワーを浴びて、急激に眠いので。もう速攻で部屋に来た。
ウォヌから見たら怒ってるように見えるかも、とは思ったけど。
ホシにありがとうとカトクをして。ウジにスタンプを返して。
いつもより早いけど寝ちゃお〜なんて。

「入っていい？」
『…もう入ってるよね』

早寝しようと思うときに限って寝れないんだ。
肩に顎を乗せてくるこの人は、反省してるんだかしてないんだが。

「ごめん」
『うん、もういいよ。結果的にはホシと行けたし』
「…約束忘れたのもそうだけど、」
『もういいってばー。変に気遣われるのやだから、』

歯切れ悪いウォヌほど嫌なものはない、とか思ってたら、ごく自然に後ろから抱きしめられて、ごく自然に胸きゅんした私に、私がびっくり。

『、え、なに、？』
「……行ってほしくなかったとか思って、ごめん」
『…えぇ、？ウォヌ、そんな行きたかったの？』

てっきり私がイルミネーション好きだから連れてってくれようとしたのかと思った。