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5月15日-T.O.P- ページ8
ジリジリと太陽が照りつける。
遠くに見える芝が、蜃気楼で歪んで見える。
今日はやけに暑い。
もうすぐ、夏か・・・・・
夏が来るといつも思い出す。
甘酸っぱいというよりは
甘すぎる記憶。
二人だけの思い出を
わざわざ形に残してしまったのは
二人だけの思い出が
いつしか自分だけのものになって
そしていつか消えてしまうんじゃないかと、
不安でしょうがなかったから。
誰かと共有してしまえば
ましてそれが言葉として形に残ってしまえば
例え二人が忘れてしまっても
一生誰かの心の中に
居座り続けるんじゃないかって、
そう、思ったから。
この思い出を、自分一人で抱え込むのは
あの時の俺には辛すぎたから。
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作者名：どんぺん | 作成日時：2016年5月13日 7時
